| 東北が4年ぶりV(10/16) |
第六十回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高校野球連盟主催)は最終日の十五日、盛岡市の県営球場で決勝が行われ、東北(宮城第一代表)が聖光学院(福島第一代表)を11−3で破り、四年ぶり十六度目の優勝を飾った。県勢は第二代表の一関学院、第三代表の盛岡大附ともに十四日の準決勝で敗退し、決勝進出はならなかった。 同大会は、春のセンバツ出場校を決める上で重要な参考資料とされる。ここ数年は東北地区から一般枠で二校が選出されているが、来春は第八十回の記念大会で出場校が例年より四校増え、三十六校となる。明治神宮大会枠が一校から二校に拡大され、守備力重視の希望枠一校もあることから、来年一月二十五日に開かれる選考委員会の結果が注目される。 15日の試合結果 ◇決勝 聖光学院 100001001|3 01210223×|11 東 北 (聖)仲田、横山、佐藤竜−唯木 (東)萩野−関口 ▽本塁打=宮下(東)▽二塁打=黒羽(聖)萩野2、植田、宮下(東) 14日の試合結果 ◇準々決勝 ▽第一試合 盛岡大附 000000010|1 20020000×|4 東 北 (盛)鴇田−中村 (東)萩野−関口 ▽二塁打=熊谷(盛)植田、萩野、宮永(東北) 【評】盛大附が最後まで流れをつかめず東北に屈した。4連投の主戦鴇田は計10四死球と制球難。初回に続き四回にも2点を失った。攻撃は八回、三番伊東の右前適時打で一矢を報いたが東北の主戦萩野の緩急を付けた投球に要所を締められた。 ◇準々決勝 ▽第二試合 一関学院 000000000|0 00000001×|1 聖光学院 (一)阿部航−矢守 (聖)横山−唯木 ▽二塁打=黒羽(聖) 【評】息詰まる投手戦の末、一関が聖光に惜敗した。一関は先発阿部航が打たせて取る投球で七回まで無失点に抑えたが、八回二死三塁から暴投で決勝点を献上。バックは無失策でもり立てたが、攻撃は九回二死一、二塁など再三の好機を生かせなかった。 悔しい敗戦も自信つかむ〜一関学院の阿部航投手 完投した一関学院の阿部航(一年)は敗れたものの、「聖光学院を抑えることができた。『自分もやれる』という自信になった」と胸を張った。初回から投球はリラックスしていた。捕手の矢守悠貴(二年)は「低めを要求し、打たせて取る」配球を組み立てた。 作戦は的中した。機動力のある聖光学院を七回まで4安打零封。阿部は「行けるという気持ちがあったし、調子も良かった」と話し、バックも堅守で支え、勝機をうかがった。 しかし八回。直球で低めを狙い「力が入り過ぎてしまった」(阿部)という痛恨の暴投で決勝点を奪われた。矢守は「暴投は(捕ってあげられなかった)自分の責任」と、阿部をかばった。 今大会で得た経験をバネに、阿部は「走り込みで下半身を強化する」、矢守も「自分の役目は守備の要。徹底して守備に磨きを掛けたい」と力を込め、ナインと共に再起を期した。 精神力足りない ○…1点に泣いた一関学院。沼田尚志監督は「悔しい。まさかこんな展開になるとは」と、意外な形での敗戦に無念の思いをにじませた。 対戦相手は今年、春夏連続で甲子園を経験している聖光学院。「3、4点は覚悟していた」という試合だったが、阿部航(一年)の巧投と落ち着いた守りで聖光学院に付け入るすきを与えなかった。 しかし八回の一球が明暗を分けた。佐々木一真主将(二年)は「大事なところでの精神力がまだ足りないことが分かった。これで終わったわけじゃない。経験を次につなげたい」と敗れた悔しさを胸に、来季に向けてさらなる飛躍を誓った。 【写真】【一関学院−聖光学院】八回に1点を奪われマウンドに集まる一関学院ナイン=県営球場 |
| 一関学院競り勝つ 盛岡大附も快勝(10/14) |
第六十回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高校野球連盟主催)は第三日の十三日、県営、花巻両球場で準々決勝四試合が行われた。本県第二代表の一関学院は先発飯田翔投手(一年)の好投で大曲工(秋田第一代表)に競り勝ち、第三代表の盛岡大附は青森山田(青森第一代表)に快勝。一関学院は二年ぶり、盛岡大附は五年ぶりの準決勝進出を決めた。第一代表の盛岡四は東北(宮城第一代表)に七回コールド負けを喫した。 県勢二校が4強入りしたのは、同じく本県開催で、大船渡と花巻東が勝ち残った昭和五十八年以来二十四年ぶり。大船渡は翌春のセンバツに出場しベスト4だった。 十四日は県営球場で準決勝二試合が行われ、第一試合で盛岡大附は東北、第二試合で一関学院は聖光学院(福島第一代表)と対戦する。例年春のセンバツには東北地区から一般枠で二校が選出されており、準決勝を勝てばセンバツにぐっと近づきそうだ。 ◇花巻球場 ▽準々決勝 大 曲 工 001001000|2 10200010×|4 一関学院 (大)伊藤将−佐々木浩 (一)飯田−矢守 ▽二塁打=佐々木亮(一) 【評】序盤に主導権を握った学院が、大曲に競り勝った。学院は三回一死一、三塁から、六番増田のスクイズ、七番矢守の左前適時打で2点を勝ち越し。先発飯田は2点を許したものの、尻上がりに調子を上げ、大曲の反撃を断った。 ◇県営球場 ▽準々決勝 青森山田 000100000|1 00400020×|6 盛岡大附 (青)木下、中村篤−矢野 (盛)鴇田−中村 ▽本塁打=伊藤(盛)▽二塁打=伊藤、伊東(盛) 【評】盛附の投打がかみ合い、青森山田に快勝した。盛附は三回、一番伊藤の3点本塁打などで一挙4点。七回にも三番伊東の適時二塁打などで加点し駄目押し。主戦鴇田は7安打を浴びながらも要所を締め、1失点完投した。 ◇県営球場 ▽準々決勝 盛岡四 0000000|0 1030201x|7 東 北 (七回コールド) (盛)中屋、菊地康−藤野 (東)萩野、高橋信−関口 ▽本塁打=高橋知(東)▽三塁打=加藤(東)▽二塁打=宮下、萩野(東) 【評】東北が盛四を投打に圧倒した。盛四は先発中屋が五回途中までで6失点。打線も散発2安打に抑えられ、2併殺を喫するなど、反撃の糸口をつかめなかった。東北は三回に二番高橋知の本塁打などで3点を挙げ、大勢を決めた。 13日の試合結果 ◇県営球場▽準々決勝 盛岡大附6−1青森山田 東 北7−0盛 岡 四 (七回コールド) ◇花巻球場▽準々決勝 一関学院4−2大 曲 工 聖光学院12−0日大山形 (五回コールド) 夏の悔しさバネに4強〜一関学院 スクイズと敵失を誘う内野安打を放ち、試合後に沼田尚志監督から「ラッキーボーイ」とたたえられた増田純平(二年)と、女房役として先発飯田翔(一年)を支えた矢守悠貴(二年)。チームを二年ぶりの4強に導く原動力となったのは、二人それぞれの悔しさだった。前日に出場機会がなかった増田は「出たい」という思いを募らせて試合に臨んだ。三回にはスクイズを決めたものの、六回には守備の連係ミスで1点差に追い上げられた。汚名返上を期して打席に入った七回。「絶対自分で(点を)取るという気持ちだった」と気合を込めて放った打球は内野安打となり、待望の4点目につながった。 一方の矢守は、三回の守備で重盗を仕掛けられた際、三塁への送球ミスで同点とされた。矢守は増田のスクイズで勝ち越した後の三回二死二塁から、値千金の左前適時打を放つ。その後は打たせて取る飯田の持ち味を引き出して完投に導き、「守備のミスもあったので、打てて良かった」とほっとした表情を見せた。 二人だけでなく、今夏の岩手大会で準決勝敗退という悔しさを、学院の選手全員が忘れていない。次は準決勝。勝てば二年ぶりの春のセンバツ出場の道が開けてくる。 「一戦一戦勝つだけ。準決勝は総力戦で頑張りたい」と甲子園への思いを秘める沼田監督。学院本来の全員野球で東北の頂点を目指す。 【写真】【大曲工−一関学院】学院三回二死二塁から、七番矢守の左前適時打で二走藤原が生還し3点目=花巻球場 |
| 県勢 そろって8強(10/13) |
第六十回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高校野球連盟主催)は第二日の十二日、県営、花巻両球場で二回戦六試合が行われた。本県第二代表で二年ぶり出場の一関学院は大崎中央(宮城第二代表)との息詰まる投手戦を制し、初戦を突破した。 第三代表の盛岡大附は山形中央(山形第二代表)に快勝。前日の二回戦で勝利した第一代表の盛岡四と合わせ、県勢三校がそろってベスト8進出を決めた。 十三日は両球場で準々決勝四試合が行われる。一関学院は花巻球場第一試合で大曲工(秋田第一代表)と、盛岡四は県営球場第二試合で東北(宮城第一代表)と、盛岡大附は同第一試合で青森山田(青森第一代表)とそれぞれ対戦する。 ◇花巻球場 ▽二回戦 大崎中央 000000000|0 00000001×|1 一関学院 (大)森谷、高橋卓−齋藤 (一)阿部航−矢守 ▽二塁打=大西(大)佐々木亮、斉藤(一) 【評】終盤に虎の子の1点を奪った学院が、大崎に辛勝。学院は八回二死から、九番斉藤の右中間二塁打と敵失を絡めて得点。先発阿部は初回に無死一、二塁のピンチを迎えたが、併殺で乗り切ると、その後は直球を主体とした投球で、大崎打線を散発3安打に抑え、完封した。 ◇花巻球場 ▽二回戦 山形中央 000000000|0 13002000×|6 盛岡大附 (山)鈴木、梅津−竹田 (盛)鴇田、多田−中村 ▽二塁打=伊藤2、伊東、熊谷、清野(盛) 【評】投打ががっちりかみ合い盛大附が快勝。一回に三番伊東の二塁打で先制し、二回にも一番伊藤の二塁打などで3点を追加し主導権を握った。主戦鴇田は八回10奪三振で被安打1、無失点と力投。相手打線につけ入るすきを与えなかった。 12日の試合結果 ◇県営球場▽二回戦 大曲工2−0八戸工大一 日大山形11−4能代 (八回コールド) 聖光学院3−2酒田南 ◇花巻球場▽二回戦 盛岡大附6−0山形中央 青森山田8−0磐城 (七回コールド) 一関学院1−0大崎中央 気合で初完封〜一関学院・阿部航投手 一関学院の先発阿部航(一年)が、大崎中央打線を散発3安打に封じ、公式戦初完封を飾った。試合当日に沼田尚志監督から先発を告げられ、「抑えるしかない」と気合十分で登板した。 初回、大崎に二死三塁とされたが、相手主砲を二ゴロに打ち取りピンチを乗り切るとその後は「調子が良かった」と言う直球主体の組み立てで三塁を踏ませることはなかった。 攻撃は大崎の継投策に狙い球を絞り切れず、阿部を援護できずにいたが、「打線を信じていた」と言う阿部の好投に応え、八回二死から待望の先制点を奪った。 沼田監督は「初戦ということもあってか、ちょっと硬かった。普段の野球ができていなかった」と不振の打線に首をかしげたが、阿部については「『お前に任せた』と送り出した。落ち着いていて、制球も良かった」と強心臓の背番号「18」を褒めた。 二年ぶりの春のセンバツ出場に向け、阿部は「これからもきょうのような制球を心掛けたい」と次戦に闘志を燃やし、気持ちを入れ直していた。 【写真】【大崎中央−一関学院】大崎中央打線を3安打に抑え、公式戦初完封を飾った一関学院の阿部航=花巻球場 |
| 盛岡四、盛大附勝ち上がる(10/12) |
来春のセンバツにつながる第六十回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高校野球連盟主催)は十一日、盛岡市の県営球場と花巻市の花巻球場で開幕した。初日は開会式に続き一、二回戦四試合が行われ、本県第一代表の盛岡四は初陣を飾りベスト8進出。第三代表の盛岡大附は、コールド勝ちで二回戦に駒を進めた。開会式は県営球場で行われ、六県十八代表が元気いっぱいに入場行進。同連盟の高橋俊郎会長が「野球に対する、甲子園に対する思いと努力の成果をグラウンドで表現してほしい」とあいさつした。 本県第二代表・一関学院の佐々木一真主将(二年)が「ここまで自分たちを育て支えてくださった方々に感謝し、多くの困難を乗り越えてきた仲間と共に、最後まであきらめず全員野球で戦い抜くことを誓う」と宣誓した。 二年ぶり八回目の出場となる一関学院は、二回戦から登場。十二日の花巻球場第三試合で、初出場の大崎中央(宮城第二代表)と対戦する。 準決勝は十四日、決勝は十五日に予定。準決勝以降の試合は県営球場で行われる。 【写真】秋季東北地区高校野球大会が開幕。開会式で入場行進する一関学院の選手たち=県営球場 ◇県営球場 ▽一回戦 帝京安積 0030000|3 700201×|10 盛岡大附 (七回コールド) (帝)菅野大−岡部 (盛)鴇田、多田−中村 ▽本塁打=塩田(帝) 【評】盛大附が七回コールドで帝京安積を投打に圧倒。一回、無死満塁から四番熊谷の適時打などで大量7点を奪い、一気に流れをつかんだ。先発鴇田は三回に本塁打などで3点を失ったが、その後は打たせて取る投球で締めた。 ◇花巻球場 ▽二回戦 聖和学園 000012001|4 10111100×|5 盛岡四 (聖)大浪、伊藤−須藤 (盛)中屋−藤野 ▽三塁打=阿部雅(盛)▽二塁打=臼井、山口歩、伊藤(聖)佐藤、岩岡、千葉(盛) 【評】初出場の盛四が接戦を制し8強入り。一回、一死一塁から三番岩岡の適時二塁打で先制。その後も小刻みに加点し、主導権を渡さなかった。主戦中屋は被安打9、4失点ながらも要所を締め完投。バックも無失策でもり立てた。 11日の試合結果 ◇県営球場 ▽一回戦 盛岡大附10−3帝京安積 (七回コールド) ▽二回戦 東 北3−2明 桜 (延長十四回) ◇花巻球場 ▽一回戦 酒 田 南3−2五所川原農林 (延長十回) ▽二回戦 盛 岡 四5−4聖和学園 宣誓に感謝の気持ち込め〜一関学院・佐々木一真主将 選手宣誓の大役を果たし、一関学院の佐々木一真主将(二年)は「予想以上にうまくできた。とてもいい気分」と充実の表情。「東北大会で戦えるのは父母、地域の人のおかげ。支えてくれた人に恩返しをしたい」と勝利へ闘志を燃やす。宣誓文はチームメートの齊藤建斗選手(同)と考えた。佐々木主将は「言いたいことのイメージを伝えて文章を考えてもらった。(齊藤選手は)野球以外でも頼れる存在」と、二人三脚で周囲に対する感謝の気持ちを込めた。 今大会の目標はズバリ「優勝」と意気込む。「プレーだけでなく、声でもしっかりチームを盛り上げていく。全員野球で頑張りたい」と、東北ナンバーワンへの決意を示した。 【写真】感謝の気持ちを込めて選手宣誓する一関学院の佐々木主将 |
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完投した一関学院の阿部航(一年)は敗れたものの、「聖光学院を抑えることができた。『自分もやれる』という自信になった」と胸を張った。
スクイズと敵失を誘う内野安打を放ち、試合後に沼田尚志監督から「ラッキーボーイ」とたたえられた増田純平(二年)と、女房役として先発飯田翔(一年)を支えた矢守悠貴(二年)。チームを二年ぶりの4強に導く原動力となったのは、二人それぞれの悔しさだった。
一関学院の先発阿部航(一年)が、大崎中央打線を散発3安打に封じ、公式戦初完封を飾った。
来春のセンバツにつながる第六十回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高校野球連盟主催)は十一日、盛岡市の県営球場と花巻市の花巻球場で開幕した。初日は開会式に続き一、二回戦四試合が行われ、本県第一代表の盛岡四は初陣を飾りベスト8進出。第三代表の盛岡大附は、コールド勝ちで二回戦に駒を進めた。
選手宣誓の大役を果たし、一関学院の佐々木一真主将(二年)は「予想以上にうまくできた。とてもいい気分」と充実の表情。「東北大会で戦えるのは父母、地域の人のおかげ。支えてくれた人に恩返しをしたい」と勝利へ闘志を燃やす。