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コラム 記者ワープロ

日日草

(9/16)

 「ブランドとは生き方のこと。われわれの企業モデルはわが社で働いてきた人たちの人生でできており、他がまねできるものではない」。冠を占有しない謙虚さと思慮にあふれたエルメスの元CEO(最高経営責任者)パトリック・トマの言葉である

▼花巻市大迫町のエーデルワインが醸造した「ハヤチネゼーレ ツヴァイゲルトレーベ樽(たる)熟成2013」が、今年のジャパンワインチャレンジで赤ワイン部門の国内最高賞に輝いた。地元産品種にこだわっての受賞に藤舘昌弘社長は「栽培農家が本気で仕事をしてくれた成果」と賛辞を贈る。「農家あってのワイン」を自負するスタンスは、前出の企業理念にどこか通じるものを感じる

▼ツヴァイゲルトは、オーストリア原産の赤ワイン品種。タンニンの強い渋みのある味が特徴で、試飲してみると、ベリーを思わせるフルーティーな香りとミネラル感にあふれた、エレガントな赤ワインといった印象だ

▼コンディションを整えるため、開栓してからしばらく時間を置き、空気となじませてから常温で飲むのがお薦めとか。数日に分けて飲むと味の変化が楽しめるという

▼製造3000本の限定品。受賞後は注文が殺到し、すでに品薄状態となっているが、うまくすれば、18日に開催される「おおはさまワインまつり」で味わえる

▼ワイン造りはよくミステリーに例えられる。シャトーそれぞれの環境があって独自の味が生まれる。「実は日本酒が好きでね」といたずらっぽく笑う藤舘社長。こうしたエスプリが、トップブランドに上り詰める原動力になっているのかもしれない。