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コラム 記者ワープロ

日日草

(9/19)

 日本は世界屈指の長寿国だけに、元気な高齢者は多い。健康寿命の長いスーパー老人たちの話だと、楽天的に過ごすことや適度な睡眠、取り過ぎない食事量などが共通している

▼医療の進歩によって、人はさらに長生きをしていけるのかもしれない。「鶴は千年、亀は万年」といわれるように長寿の動物はいるが、飼っている熱帯魚を観察していると、腹8分目がいかに長生きにつながっているかを教えてくれる

▼北極海などに生息する「ニシオンデンザメ」は大きくなると全長5メートルに達し、400歳ぐらいまで生きると推定されている。国際研究チームの調査で分かったもので、脊椎動物で最も長生きの可能性があるという

▼非常にゆっくり泳ぎ、成長も遅く、年間約1センチしか大きくならないらしい。早くても150歳にならないと性的に成熟したとは言えず、海の中でのんびりと過ごしているのかもしれない

▼生存競争に勝つ戦略として長寿がどこまで有利かは分からないが、仮にちょうど400歳だとすれば、生まれたのは1616年。江戸幕府を開いた徳川家康が死んだ年であり、最初の国産磁器の有田焼が誕生したばかり。海の向こうは中国が明国。イギリスの清教徒がアメリカ大陸に移住する直前で、米国が建国した頃にやっと性的に成熟した

▼4世紀を無事に生きることは、人間ではあり得ない。恐らく暴飲暴食の日々では長生きが難しい。人生50年時代から1・6倍以上も平均寿命が延びた日本人。粗食だった時代と違い、現代は食事量のコントロールなど一人ひとりが長生きの工夫を見いだす必要があるのだろう。