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コラム 記者ワープロ

日日草

(9/29)

 1970年以来2回目となる「いわて国体」の開幕が間近に迫った。小学生だった46年前、国体の開会式でマスゲームに参加した。本県初の国体。辺りがものすごい熱気に包まれていたことが思い出される

▼当時も夏の甲子園の強豪校が集まる高校野球は人気で、センバツで優勝した箕島の島本講平投手ら甲子園のヒーローたちが岩手に集った。甲子園球児がそのままやって来るのだから、野球好きには見逃せない

▼その箕島の選手たちが近所の寺に宿泊していて、島本投手にサインをもらいに行った。玄関で声を掛けると、たまたま通り掛かったこわもてのおじさん?が応対してくれた。あの名将、若き日の尾藤公監督である

▼恐る恐る用件を話すと“ニッ”と顔がほころび、野太い声で「オーイ、コーヘー」と呼んでくれた。思えば、あれが後にいわれる「尾藤スマイル」。国体があってこその出会い、一期一会だった

▼もう1人忘れられない選手に、岐阜短大附属(現岐阜第一)の湯口敏彦投手がいる。同じ左腕で島本投手が南海なら、湯口投手は巨人のドラフト1位。夏の優勝校・東海大相模との一戦を盛岡市営球場で見た。直球勝負。とにかく速い。投げた瞬間、ボールが捕手のミットに収まるのだ。“少年のスピードガン”ではあったが、あの球速を上回るものはないと今でも思っている

▼時代とともに進化を遂げる高校野球。この夏の甲子園を沸かせた球児たちが、岩手でどんな戦いを見せてくれるのか。野球をする子供たちの夢と希望につながるプレーを見せてほしいと願いつつ、遠い46年前をふと懐かしんだ。