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コラム 記者ワープロ

日日草

(9/30)

 伊勢湾台風は室戸台風、枕崎台風と合わせて「昭和の三大台風」に数えられる。中でも1959年紀伊半島に上陸した伊勢湾台風は愛知、三重両県を中心に台風災害として明治以降で最悪の5000人以上の死者・行方不明者を出し、この惨事を教訓に災害対策基本法が成立、わが国の防災対策の原点にもなった

▼本県で伊勢湾台風を上回る被害額となったのが8月30日、観測史上初めて東北地方の太平洋側に上陸した台風10号だ。台風の接近に伴い気象庁は本県にも厳重な警戒を呼び掛けたが、新型の台風は県北・沿岸地域を中心に猛烈な雨を降らせ、人的被害をはじめ深い爪痕を残した

▼台風10号被害から30日で1カ月になる。県のまとめによると、台風10号による死者は20人、行方不明者3人。土木施設や商工観光施設、農林水産関係などの被害は約1400億円に達し、本県を襲った風水害として過去最大となった。調査はまだ途上で、被害額は今後も膨らむ見通しだ

▼道路や水道、電気などライフラインの復旧が進んでも岩泉町と田野畑村では今も300人以上が避難所生活を続けている。また、住宅が残っても収入の基盤を失い苦況に立つ人も多い

▼県は台風上陸前に設置した災害対策本部を復旧・復興推進本部に切り替え、台風災害復旧復興推進室を新設。インフラの復旧やなりわいの再生などに全力を挙げ、「岩手が一丸となって復旧・復興に取り組む」(達増拓也知事)決意だ

▼本県にとっては5年前の東日本大震災で負った傷も癒えない中での過酷な試練だが、共に力を合わせて復興完遂に向かって歩みを進めたい。