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コラム 記者ワープロ

日日草

(10/14)

 「もったいない」。日本の伝統的な美徳を表す言葉であり、2020年に開催される東京五輪・パラリンピックの基本コンセプトにも示されている

▼中国から伝来した漢語の「勿体」(もったい)が語源であり、物のあるべき姿の意味を持つ。「ない」が付くことにより、積み重ねてきた目に見えない苦労や努力、時間などへの感謝とともに、これを「無に」したことへの無念の気持ちが表されている

▼「物を大切にする」のは日本独特の文化の一つで、室町時代から伝わる。しかしながら、現代社会においては日常生活に利便性を求めるあまり、物があふれ大量のごみを生み出しているのが実態。「もったいない」精神の見直しが、今こそ必要視されている

▼全国的には、08年に福岡県大木町議会が「もったいない宣言」を議決、09年には宇都宮市が毎年9月を「もったいない月間」、毎月1日を「もったいないの日」としたことなどが知られる。本県では第2次県循環型社会形成推進計画(16~20年度)を策定し、3R(発生抑制、再利用、再資源化)運動を展開中だ

▼東京五輪を通じ、改めて環境先進都市・国家の創出を目指すほか、「もったいない」精神を世界に広めていきたい考えも込められている。かさむ事業費や跡地利用などで揺れる関連施設整備問題にも、一石を投じる基本コンセプトであることを願ってやまない

▼一方で、「もったいない」精神には日本人の心とも言える「人とのつながり」「心の豊かさ」が含まれていることも忘れてはならない。実利を求めるあまり、「心」を失うことのないよう切望したい。