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コラム 記者ワープロ

日日草

(10/24)

 30年余り前、世の中はバイクブームだった。学生時代にアルバイトで資金をためて二輪免許を取り、ようやく手に入れたのがヤマハの250㏄の中古車。RZ250という車種で、走行性能の高さのほか最新の装備や当時としては斬新なスタイルもあり一世を風靡(ふうび)したモデルだ

▼RZから数年遅れてホンダが市場に投入したのがVT250Fという4ストロークV型2気筒のバイク。2ストロークのRZの向こうを張るようにデビューした新型車は話題を呼び、発売から短期間で10万台を売るヒット車となった

▼かつてのバイクブームを牽引(けんいん)した名車が誕生したのも両社のライバル関係があったからこそだろう。1970年代末から80年代初めにかけて業界首位のホンダと2位のヤマハはバイク市場で激しい競争を繰り広げ、し烈な争いは「HY戦争」とも呼ばれた

▼そんなホンダとヤマハが排気量50㏄以下の小型スクーターの生産、開発で提携を発表した。報道によると、ホンダが2018年中を目標にヤマハに小型スクーターをOEM(相手先ブランドによる生産)供給するという

▼ライバル同士が手を組むのは国内の二輪車市場の縮小が背景にある。採算性の低い小型スクーターの分野で手を組み効率化を図る狙いで、業務用スクーターの次期モデルの開発や電動スクーター普及の基盤整備でも協力するようだ

▼ピークの1980年代初めに比べ二輪車販売は8割以上減少し、中でも小型スクーターは10分の1以下の落ち込みという。提携を機に昔のような名車が次々に誕生するようならブームの再来もあり得るのかもしれない。