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コラム 記者ワープロ

日日草

(10/26)

 少し前まで黄金色の稲穂が広がっていた県内の田園風景も収穫が終わり、すっかり姿を変えた。雨の日が多かったため一時は作業の遅れによる品質への影響を心配する声も聞かれたが、くず米が少なく良好とのこと。県南の北上川下流は作況指数101の「平年並み」だった

▼県南地域は「米どころゆえ」、または「にもかかわらず」と言うべきか、地元児童らの体験学習が盛んだ。と同時に農家の作業が本格化する前は、首都圏や関西方面などから消費者らの稲刈り体験ツアーも相次ぐ

▼この秋、直接取材したのは主に生協の組合員と職員、米卸業者、スーパーや量販店の米販売担当者など。話を聞いて感じたのは、農協を通じた長年の取引が築いた信頼関係があってこその「顔の見える交流」の安心感だ

▼ツアーへの参加動機は「毎日食べるお米がどんな所で作られているか、自分の目で確かめたかった」「農家の方と交流したかった」など。中には店頭での試食をきっかけに購入を続けてきて初めて来訪し「20年来の念願がかなった」と笑顔で語る首都圏の女性ファンもいた

▼新米が出回り、新たに販売が始まった県産オリジナル米「銀河のしずく」が話題だ。純米酒も登場し、後に続く県南が主産地の新品種「岩手118号」への期待も高まる

▼ツアー参加者は、あぜ道での「こびる」で味わった塩むすびや芋の子汁、そして空気のおいしさにも感激していた。一方で「農家の方の大変さが想像できる」と語る人も。「産地が生き残るため最も大切なのは消費者との結び付きだ」と強調する農協役員の言葉に説得力を感じた。