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コラム 記者ワープロ

日日草

(11/17)

 奥州藤原氏の栄華を支えたのは、豊富に産出された金であった。かつて多くの金山が存在したという県南地方には、大金山や金山沢、金取沢など金の付く地名が多く、金の産出に関わる歴史や遺構がその由来になったようだ

▼一関市の千厩、室根、藤沢の3町にまたがる黄金山(482メートル)もその一つ。黄金伝説の山として知られ、産出された金が平泉に運ばれたと伝えられる。千厩町側には黄金山キャンプ場や千本桜が整備され、行楽客でにぎわいを見せる

▼黄金山は「おうごんざん」と読み、全国でも当地と広島市の二つしかない貴重な呼び名でもある。この黄金山を地域おこしのテーマに掲げたのが、山麓に位置する一関市藤沢町の徳田地区の住民だ

▼2014年5月に策定した地区の地域づくり計画「徳田・黄金の郷づくり」をゴールドプランと呼び夢を広げてきた。先日、これに基づくイベント「徳田の宝-黄金山に登ってみよう」を開催。小学生から高齢者まで40人の参加者が、登山口となっている黄金山キャンプ場から山頂を目指した

▼息を弾ませながら山頂に着いた時には抜けるような青空が広がっていた。眼下に古里の姿を眺め、疲れも吹き飛んだ様子。あちらこちらから歓声が響き、古里を見詰め、地域づくりに懸ける決意や意気込みを新たにした

▼同地区には東日本大震災の沿岸被災者と一緒に田植え、稲刈りを行うふれあい絆水田「がんばっ田」があり、その隣に陸前高田市の寺から支援のお礼にと贈られた桜を植えた広場を整備中だ。「黄金」に描かれた夢は大きく、まだまだ続く活動に注目したい。