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コラム 記者ワープロ

日日草

(11/20)

 “名物にうまいものあり”―。人口増や食生活の変化、急激な気象変動など地球規模で深刻化する食料危機の中で、食料自給率向上が大きな鍵を握っているように思われてならない

▼農林水産省によると、2015年度の食料自給率(カロリーベース)は39%で、過去50年間でほぼ半減しているのが実態。約6割を輸入に頼っている日本は、農畜産物の世界的な生産変動に常に脅かされている状況にあり、自給力の減退は農家や農村の荒廃をもたらすだけだ

▼抜本的な改善を願い、農水省は「フード・アクション・ニッポンアワード」運動を提唱している。国内産や地場産食材を活用した新たな飲食品の開発と普及から、日本の食の魅力を見直していこうとする取り組み。09年にスタートし、全国各地に究極の逸品が誕生している

▼8回目を迎えた16年度には、全国から1008社が参加。ベスト10入りこそ逃したものの、入賞100点の中には本県から門崎(一関市)の「白格ハンバーグ」、佐藤ぶどう園(花巻市)の「Amulet of the Sun(太陽のお守り)」、遠野アサヒ農園の「遠野パドロン」(新野菜)など4点が入った

▼地場食材を最大限に生かした「土産土法」の精神が背景にあり、いわば現代版郷土名物の誕生に結び付いている。入賞品目については全国的な普及と定着を目指してPR活動を展開中で、まさに“名物にうまいものあり”を実践中だ

▼消費者の評価も高く口コミによる全国ヒットへの期待も膨らむ。着実な知名度向上は、必ずや食料自給率の向上にも結び付くものと思われてならない。