ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2016年12月
« 11月  
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
コラム 記者ワープロ

日日草

(11/29)

 高齢ドライバーによる交通事故が全国で頻発している。ブレーキとアクセルの踏み間違い、ハンドル操作を誤って事故を引き起こすケースが目立つ。どんなに歩行者が気を付けていても、これでは防ぎようがない

▼高齢になれば五感や運動機能が衰えていく。危険度が極めて高い高速道路での逆走は勘違いが多い。横浜市では先月、87歳の男性が運転する車両が集団登校していた小学生の列に突っ込み、児童1人が死亡し、7人が重軽傷を負った

▼事故を起こした男性は運転中の記憶があいまいで、認知症が疑われている。駐車場の車止めを乗り越えて店舗に突っ込むケースや電車の鉄路を乗用車で走行する例など笑い話では済まない

▼警察や行政は運転免許証の自主返納を推奨しているが、当事者の判断に任せていてはタイミングを逸してしまう。ドライバーなら誰もが安全運転を心掛けているというのは思い込みでしかない。その逆に、運転者側が防ぎきれない事故もある。自転車の危険走行はその一つだ

▼共栄火災海上保険の調査によると、急な自転車の飛び出しに遭ったドライバーは7割と多い。最近はスマートフォンや携帯電話を使用しながらの自転車走行で、約6割が危険を感じたという

▼どうしたら減らしていけるのか。ドライバー側が期待するのは小中高校での交通教育の徹底だ。10代のうちに交通ルールをしっかりと身に付くようにする。一方、高齢ドライバー対策では来年春から医師が認知症と診断した場合、運転免許が失効になる。専門家の判断や交通教育の充実で、県内の悲惨な事故も着実に減ってほしい。