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コラム 記者ワープロ

日日草

(11/30)

 日本刀が静かなブームという。名刀を擬人化した「刀剣男士」が登場するパソコンゲーム「刀剣乱舞」(略称・とうらぶ)が火付け役で、スマートフォン版にミュージカル、テレビアニメ化もされ、若い女性を中心に人気が高まっている、らしい

▼ゲームは、短刀や脇差、打刀(うちがたな)、太刀(たち)、やりなどの刀剣類を擬人化したキャラクターを収集・強化しながら合戦場で敵と戦う内容。このため名刀などを展示する各地の博物館や美術館を訪れる人が増え、京都や奈良にあるゆかりの寺社巡りも盛んという

▼日本刀の起源の一つともいわれ、蝦夷(えみし)が改良して用いた蕨手刀(わらびてとう)の出土例が多く、平安時代までに完成した日本刀の源流とされる舞草刀(もくさとう)の発祥が一関地方など岩手は刀剣類との関わりが深い

▼奥州市胆沢区南都田に6月オープンした私設の刀剣美術館(高橋勉代表)がある。「小さくてもいい。この町にも歴史博物館を…」との願いを込めて刀と歴史郷土資料を展示・公開する「奥州文庫」の新施設。郊外にあるミニ展示館だが、愛好者や研究者が来館する中、全体の8割方が若い女性という

▼冬期間の閉館を前に、「時代の姿」「仏像と藩政期の名刀」に続く特別展の第3弾「日本刀のルーツ展」を12月4日まで開催中。1500年以上前までさかのぼり16振りを展示するが、博物館のようなガラスケース越しではなく、間近に見る生の迫力と美しさに魅了される

▼本来、日本刀の鑑賞は奥が深く「8振りも見ればへとへとになる」(高橋代表)というが、中には6時間鑑賞し続けた人もいたとか。鑑賞もまさに真剣勝負だ。