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コラム 記者ワープロ

日日草

(12/5)

 男女共同参画社会などと言われて久しい。それなりにイメージできるものではあるが、この堅苦しいタイトルに、考える以前に引いてしまうという方も多いのではないだろうか

▼平たく言えば、男女が互いに尊敬し合い、個々の能力を十分に発揮できる社会の実現を目指そうというのが趣旨。1999年に基本法が制定された。行政の責務が定められ、自治体や関係する市民団体が推進に当たっている

▼そうした役所の会議に出席する機会があるのだが、おおよそ評価指数なるものを設けて数値化し、その上で進捗(しんちょく)度を諮るというコンサル的手法の説明が多い。崇高な命題を扱うにしてはいささか説得力に欠け、お題目的側面が強いというのが印象だ

▼近場に目を向ければ、花巻商工会議所は職員の男女構成比が半々。その中で総務課は全員女性が占めている。参画を特別意識したものでない適材適所の人事だそうだが、男性職員とのコミュニケーションを含めうまく機能しているという

▼農業の分野でも家族経営協定の普及を通して女性の経営参画を促している。花巻市農業委員会は協定をより親しみやすいものにするため、「我が家の結(ゆい)っこ協定」という独自の愛称を設けて地域への浸透を図っている。小難しい解釈で敬遠されないためのさえたアイデアと言えよう

▼協定を支援する中央農業改良普及センターの沼田聡副所長は「成果にとらわれず、生活の中の一つとして活用、実践していくことが大切」と話す。よく話し合い、できることからゆっくりと―。そこに男女共同参画のかたちがあるのかもしれない。