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コラム 記者ワープロ

日日草

(12/26)

 西和賀町で発生した土砂崩落による国道107号一部区間の交通規制が解除された。雪が降る中での1年9カ月ぶりの2車線通行再開に、この日を待ちわびた人たちの喜びもひとしおだったろう

▼崩落は2015年3月29日に起きた。山から崩れ落ちた土砂が国道のスノーシェッドを損壊。県は周辺の約5キロ区間を全面通行止めにして復旧工事に全力を挙げた。工事の間は、秋田自動車道北上西インターチェンジ(IC)―湯田IC間を無料にして迂回(うかい)する措置も取られた

▼その後に片側通行となり、一時全面通行止めや夜間通行止めを行い急ピッチで工事が進められた。関係者の努力が実り、17年9月上旬としていた2車線通行の再開は、当初の計画よりも大幅に前倒しされ約9カ月早まった

▼町内であった感謝の集いで、復旧工事を担当した業者に感謝状が贈られた。細井洋行町長があいさつで「みんなが大変な思いをしてきた」と語ったように、この国道が町民にとっていかに重要路線であるかが分かる

▼08年6月に発生した岩手・宮城内陸地震では、秋田県に通じる国道342号が一関市の祭畤大橋崩落などで寸断された。当時、県境にある須川高原温泉は一関市から北上市、西和賀町、秋田県横手市を経由し大きく迂回して温泉客を送迎した。災害に立ち向かう人々の努力がここにもあった

▼自然は時に猛威を振るい、人工構造物をいとも簡単に破壊する。となれば、被害を最小限に抑えるため日々の小まめな点検などがより重要になるだろう。国道107号の工事は来春再開され、本舗装などを行い来年7月下旬に完成の見込みだ。