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2017年1月
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コラム 記者ワープロ

日日草

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 今年の干支(えと)は「酉(とり)」。あまたいる鳥の仲間の中で、第一に思い浮かぶのはニワトリだ。わが家の2017年の年賀はがきも、江戸期の絵師・伊藤若冲が描いたニワトリの絵を用いた

▼どんな年になるだろうか。予測はつきにくいが、若者が羽ばたける1年であってほしい。とりわけ教育を受ける機会均等の確保は待ったなしだ。格差社会を背景に、貧困家庭の子供が進学を諦めることがあってはならない

▼大学の学費はこの約40年で国立が約15倍、私立が5倍近くも高騰したという。一方、学生を支える親たちの平均賃金は伸び悩み、貸与型奨学金を利用する学生は約4割にも上っている。国は給付型奨学金を18年度から開始するが、一部先行実施する方針で、まずは歓迎したい

▼ただ、この給付型があまりに狭き門であっては意味を持たない。貧富の差は既に子供たちの学力差になっていて、「高い学業成績」が給付型を得る必須の条件になるようだと、教育を受ける機会均等への理念は薄れる

▼さらに格差を是正するには、安倍内閣が掲げる働き方改革を推し進める必要がある。非正規社員が痩せ細るばかりの状況は、日本が望む社会構造ではないはずだ。経済成長率も低空飛行を余儀なくされそうで、鍵は上昇気流を生み出せるかどうかだろう

▼三菱電機エンジニアリングは今年の年男・年女の社員に、日本の景気を鳥に例えて予測してもらったところ、表向きは優雅なハクチョウ型、じっと我慢のフクロウ型を抑えて、右往左往のダチョウ型がトップになった。飛翔はしないが、明るい兆しが垣間見える予測だという。