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コラム 記者ワープロ

日日草

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 北海道・登別のクマ牧場で昔見たヒグマは遠目にも巨大で、離れた場所にいても圧倒的な迫力に恐怖を覚えるほどだった。大正時代初めにヒグマが民家を襲い開拓民7人が死亡した三毛別羆事件など道内ではヒグマによる重大事故も過去に起きており、道民ならずともその怖さは想像がつく

▼ヒグマに比べるとツキノワグマは体も小さく、人命を奪うようなことはほとんどないと思い込んでいたが、2016年には秋田県でツキノワグマがタケノコや山菜を採りに来ていた男女を相次いで襲い、4人が命を落とすという思いも寄らない悲劇があった

▼昨年は県内でもクマの出没が相次いだ。県は出没の増加を受けて人身被害防止のための要領を制定して以来初の警報を発表。市町村に注意喚起を求める通知なども出して被害の防止に努めたが、11月20日までの人身被害は17件に上り、19人が重軽傷を負った

▼秋田県の例を教訓に県内で重大事故が発生した場合の対応も準備。万が一の事態が起きた場合は県や市町村、警察、猟友会などで対策会議を設置し、被害を及ぼしたクマの特定や捕獲、入山の自粛要請、注意喚起など再発防止対策を迅速に実施できる態勢を整えた

▼春はクマが冬眠から目覚め食べ物を求めて活発に行動する時期で、人と遭遇する危険性も高まる。山菜採りなどで山に入る際はクマの出没状況を確認して危険な場所に近づかない、鈴やラジオなどで存在を知らせるといった対応が欠かせない

▼クマの冬眠明けはまだしばらく先だろうが、不幸な事態を回避するためにも人間の側が十分に注意を払う必要がある。