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コラム 記者ワープロ

日日草

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 ♪柱の傷はおととしの~の歌いだしで知られる童謡「背くらべ」。端午の節句の思い出を歌ったものだが、少子化が進んだ今だと年の近い子やいとこ同士が集まり、背比べをするのは正月やお盆が多いようだ

▼リクシル住宅研究所(東京都)によると、子を持つ既婚女性を対象にした調査で、子供の頃に柱を使って身長測定をした記憶がある人は6割を超えた。背比べをやった覚えのない人が少数派だと知り、経験のある人をちょっとうらやましく思えた

▼なぜならば、背比べをしたうちの95%が、それを「良い思い出」と肯定的に受け止めているからだ。どれほど受け継がれているのだろう。自分の子供にも背比べを「やっている」「今後やりたい」は約4割。その一方、「やりたいけど、柱がない。柱を傷つけたくない」も4割近かった

▼もちろん住環境の変化は小さくない。背比べの柱が思い出のトップではなく、家の中ではリビングをはじめ、ダイニング、寝室の順に思い出が多かった。家族でテレビを見ておしゃべりをしたり、食事をしながら会話を楽しんだり、枕を並べて一緒に寝たりした場所である

▼台所、浴室、玄関、庭なども掛け替えのない思い出が詰まった所として当てはまる。毎朝争奪戦になったことからトイレを挙げた人もいて、懐かしさはそれぞれと実感する

▼背比べに限らず、「柱を傷つけたくない」の意見には賛同したい。昨年まで借りていたアパートを引き払った後、子供が傷つけた壁の修理費の請求が届いた。新年早々に支払ったが、予想をはるかに超える出費で、苦い思い出として残りそうだ。