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コラム 記者ワープロ

日日草

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 今年は1月15日が日曜日だった関係で、どんと祭や小正月行事が各地で繰り広げられた。その多くは世代間交流を兼ねて行われ、子供たちが高齢者から小正月の由来を聞いたり、ミズキ団子を一緒に飾ったりと楽しいひとときを過ごした

▼小正月の行事には、農作物の豊作を祈願するものが多い。ミズキ団子や粟穂稗穂(あわぼひえぼ)などだ。養蚕が盛んだった県南地方では、ミズキ団子の団子を繭に見立て、繭玉ならしとも呼ばれている

▼餅を丸めた団子は、赤や青などカラフルに色づけされ、縁起物と共に枝いっぱいに飾り付けられる。世代間交流や子供会行事では「子供たちが喜ぶ」ことから、鮮やかに着色する傾向にあるようだ

▼かつて、養蚕地帯で取材した繭玉ならしは白一色で、カラフルな団子に見慣れた目には新鮮だった。「色がついた繭は売れないから」というのが理由だが、新年に繭の出来を祈る農家の気概が伝わってきた

▼今年は久々に、懐かしい小正月行事を目にした。一関市川崎町で14日に行われた「鳥追い」だ。田畑の作物を荒らす鳥を追い払い、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を願って練り歩く。同町ではしばらく途絶えていたものを40年前に、子供会行事として復活させたのだという

▼まだ薄暗い早朝、厳しく冷え込んだ住宅街を「ガンガン」「カンカン」と空き缶を棒で打ち鳴らして歩く子供たち。「米食う鳥はあっちの方さぼってやれ」と声をそろえ、水田を荒らす鳥を追い払った。少子化で子供の数が減っており、子供会も児童が少なくなっている。地域の伝統行事として長く続いてほしいと願う。