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コラム 記者ワープロ

日日草

(2/4)

 雪降りで街も銀世界だが、フクジュソウが開花し、フキノトウが芽吹いたという記事が先月、本紙に載った。春の兆しを感じる話題だが、間もなくやって来る花粉症まで思い起こし、単純には喜べなかった。インフルエンザも学校閉鎖などが相次ぎ、ピークを思わせる

▼農家の人は季節に敏感だ。培った経験から、暖冬少雪の年は不作になりやすく、逆に大雪の年は豊作が見込めると聞いたことがある。さて今年はどちらに向かっているのだろうか。農業が主要産業の県南地方では、神仏に豊作を祈願する作柄占いも伝統的に受け継がれている

▼一関市藤沢町の白澤神社で先月行われた今年のかゆ占いでは、「総じて作柄が良い」とのご託宣だった。また、平泉町の毛越寺で実施された作様(さくだめし)では木箱を振ってくじを引いたところ、「不作の年」という結果になった。双方で一致をみなかったため、天候不順は生産者の努力で補うしかない

▼11日には花巻市石鳥谷町で、氷の太さから出来秋を占う「たろし滝」測定会もある。立派な氷柱が形成されていれば、豊作と宣告される。この測定会は年1回、決まった場所と時間に測定するため、温暖化などを調べる定点観測のデータ収集にも結び付いている

▼昨年は台風10号が8月に本県を襲い、岩泉町などで深い爪痕を残した。今も災害復旧や被災者支援が続いている。そんな状況にありながら、昨年は県全体のコメの作況が「やや良」と豊作を確保した

▼今春は最高級の県産オリジナル水稲品種「金色(こんじき)の風」が県南で本格的に作付けされる。立春から気が早いが、出来秋が楽しみだ。