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コラム 記者ワープロ

日日草

(2/9)

 「読みきかせ」の活動を長年続ける村上淳子さん(元静岡文化芸術大講師)の講演を聴いた。国語教師から小中学校長を歴任し、退職後も読書指導に情熱を注ぐ。それだけに、今の子供たちの読書量の少なさが気掛かりという

▼講演の中では全国学校図書館協議会などが実施した調査結果を紹介した。1カ月に読む平均冊数は小学生11・4冊、中学生4・2冊、高校生1・4冊。小学生はページ数が少なめとしても年齢が上がるにつれて格段に減る傾向があるようだ

▼特に村上さんが注目したのは、1カ月に1冊も読まない不読児・者の割合。小学生で4・0%、中学生で15・4%だが、高校生は57・1%に跳ね上がる。部活動や塾、あるいはゲームに忙しいためか、ちょっと気になる数値だ

▼「だからこその読みきかせ」と村上さん。「読み聞かせは一方的」との声には「読んでいると相手の心が迫ってくるのが分かる。一方通行ではない」と主張。「聞く」より、身を入れて「聴く」ことが大切とも説く

▼聞く、読む、話す、書くの中で一番の基礎は「聞く」ことと指摘。何も知らない赤ちゃんに母親が普段から話し掛けることが大事なように「聞かせることで聞く力を身に付けさせるのが基本中の基本だ」と力説した

▼これらは小さな子供に限らず、中高生にも当てはまる。また良い絵本にはテーマと感動があり、大人も楽しめる作品が多いという。「岩手の読書週間」(14日まで)にちなむ読書推進標語の最優秀賞作品がいい。須藤百香さん(奥州市立胆沢第一小学校1年)の「きこえるよ みつけてほしい 本のこえ」。