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コラム 記者ワープロ

日日草

(2/19)

 昨年、将棋の三浦弘行九段に将棋ソフト使用疑惑が持ち上がり、日本将棋連盟は公式戦出場停止などの処分を科した。その後、この疑惑は第三者調査委員会によりシロと判断され、今月13日、三浦九段の復帰戦が行われた

▼羽生善治3冠との対局は131手で敗れ「もっといい指し方があった」と反省を口にした。一方で復帰の手応えについて問われると「プロとしてそういうことを言うものではない」と棋士としての矜持(きょうじ)を示した

▼プロ棋士を目指す若者は棋士養成機関である奨励会に入会する。6級からスタートし、三段までのクラスでし烈な昇段争いが続く。負けると段位が下がり、年齢制限もある。四段からプロ棋士と呼ばれ、九段は最高段位である。そのプロ中のプロである九段の棋士に疑惑の目が向けられること自体が異常事態とも言える

▼一部で使われている「カンニング疑惑」という表現も気になる。それほど将棋ソフトの完成度が高くなっているということだろうが、棋譜を残すことが最大の仕事であるプロ棋士がコンピューター通りの将棋を指すことなど到底考えられない

▼今回の騒動について「プロ将棋界が崩壊するカウントダウンが始まることにもなりかねない」(橋本崇載著「棋士の一分」KADOKAWA)と危機感をあらわにしている若手棋士もいる

▼谷川浩司会長の辞任に伴い6日、47歳の佐藤康光九段が日本将棋連盟の会長に就任した。佐藤九段は読みの深さで「緻密流」と称されるほか「1秒間に1億と3手読む」とも。現役棋士としての対局もさることながら連盟の運営手腕にも注目したい。