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コラム 記者ワープロ

日日草

(2/28)

 思い返せば幼稚園児の時、楽しみにしていた園の遠足に行けなかった。前夜に虫歯が痛みだし、翌朝には熱も出て、家で居残りとなった。親の判断は正しかったとはいえ、50年以上たっても残念に思う

▼園生活は年長組の1年間だけだったため、結果として園での遠足を経験できなかった。コースは水族館であった。行けなかったことが、その後尾を引いたわけではないが、社会人になってから水族館を訪ねると隅から隅まで見ないと気が済まない

▼仙台市のうみの杜(もり)水族館がオープンしたのは2015年7月だ。行きたいと思いつつ、実現したのは昨年12月。その時にヨシキリザメと出合った。国内で唯一飼育展示しているといい、海で捕獲した2匹が水槽内を泳いでいた。その1匹が飼育日数の国内最長を記録した。これまでの最長は244日で、今月21日に追い越した

▼ヨシキリザメは世界中に分布し、日本では三陸沖などに生息している。フカヒレやかまぼこの原料になり、宮城県気仙沼市は国内最大の水揚げ量を誇っている。飼育がとても難しく、世界的にも飼育例がほとんどないため不明な点が多いという

▼展示中のサメは鼻先に深い傷が見えていたが、環境に慣れたのであろう。同館では円柱の水槽を採用する工夫などで、長期飼育の挑戦が続く。ぜひ長生きしてほしいものだ。三陸の生き物を重視している点は、久慈市の地下水族科学館「もぐらんぴあ」とも通じる

▼園児だった頃、池や沼で当たり前に見掛けたゲンゴロウも展示されていた。懐かしい遊び相手だが、今は近所でどれぐらい生息しているのだろう。