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コラム 記者ワープロ

日日草

(3/7)

 東日本大震災から丸6年がたとうとしている。未曽有の被害から復興が進められてきたが、その受け止め方は一人ひとり異なると言っていい。6年間は小学生が過ごす年月と同じである

▼2011年春に入学した子は中学生になる。子供たちは多くの経験を積んだろうが、保護者にとっても人知れず感慨深いものがあろう。実際、周りにいる被災者たちもさまざまな出来事に遭遇してきた

▼6年前の巨大地震によって大津波が発生し、岩手、宮城、福島の3県は沿岸部を中心に壊滅的な打撃を受けた。さらに東京電力福島第1原発事故により広大なエリアが放射能に汚染され、悲劇や苦悩が続いた

▼被災3県は農業王国である。稲作をはじめ、畜産、果樹、野菜、花卉(かき)などが盛んだ。良食味のコメ、高級和牛肉、リンゴ、リンドウなどが思い浮かぶ。三陸沖の漁場はカツオ、サンマ、カキ、ワカメといった海産物の宝庫でもある

▼これらは一時、予想以上のダメージを受けた。汚染と闘う一方で、風評被害に見舞われた。このため安全基準を守りながら、農林水産物の販売拡大に努めてきた。先月末も、花巻市や一関市などの露地栽培原木シイタケ生産者の一部がやっと出荷制限解除になった

▼6年は長いが、今も仮設住宅に住む人がおり、行方不明者の捜索が続く。その間に進学や就職、結婚、転居など人生の節目と出合った被災者も少なくないはず。先日は陸前高田市で復興祈念公園の起工式があった。国、県、市が手を組んで公園を整備し、「奇跡の一本松」に代表される震災遺構を後世に伝えるとともに、鎮魂の場にするという。