ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年5月
« 4月  
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031 
コラム 記者ワープロ

日日草

(3/8)

 吹く風はまだ冷たいものの、日差しは日ごとに暖かさを増し、車を運転していても天気がいい日中は暖房が要らないほど。待ち遠しかった春の訪れが感じられる

▼この冬は雪が少なく、苦手な雪かきも数回にとどまった。山里はすっかり雪も消え、早くも春の装いに。まだまだ油断はできない季節の変わり目だが、こんなに雪が少なくて田植えの水は大丈夫だろうかと心配になる

▼暖冬や少雪は冬の風物詩にも影響する。実際、屋根のひさしから長く太く垂れるつらら、ドライバー泣かせの凍った路面や雪のわだちは少なかったように思う。寒がりには暮らしやすかった半面、冬をあまり実感できないことは残念でもあった

▼先日、一関市藤沢町で開催された2016年度方言川柳大会(藤沢町芸術文化協会主催)でも、季節を詠んだ秀作が目を引いた。特選の句に「温暖化たろひもたっぺも死語となる」があった。市内の渋柿さんが詠んだ句である

▼「たろひ」はつららのこと。「たっぺ」は使われている地域が狭いのか、「何のこと」「分からない」という同僚もいた。強いて言えば「雪が固まってつるつるになった道路」とでもなるのだろうか

▼方言を使う利点の一つに「ニュアンスが伝わりやすい」ことが挙げられる。なるほど「たっぺ」も標準語で表現すると長くなるが、わずか3文字で済む。どことなく楽しく、親しみが持てる言葉でもある。「すが(氷)」「すみる(凍る)」「すばれる(いてつく寒さ)」など寒さを表す方言は多い。温暖化は北国の風土に育まれ、慣れ親しんだこれらの言葉を死語にしてしまうのだろうか。