ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年5月
« 4月  
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031 
コラム 記者ワープロ

日日草

(3/14)

 高級な洋服や靴を連想する「ブランド」という言葉は家畜と深い関わりがあるようだ。焼印を押すことを意味する「Burned」が語源で、飼い主が他人の家畜と間違えないよう焼印を押して区別していたことから「銘柄」「商標」を指すようになったという

▼本県の代表的ブランドの一つに前沢牛がある。奥州市前沢区で肥育された和牛(黒毛和種)のうち肉質などで一定の規格を満たした牛で、鮮やかな霜降り、とろけるような舌触り、風味の三拍子がそろい全国肉用牛枝肉共励会などで高い評価を得ている

▼今や国内外に通用する銘柄だが、昭和40年代に肥育が始まった当時は「岩手のガリ牛」と酷評する声もあった。今日の名声は肉質日本一の目標を掲げ、生産者が一丸となって肥育技術の向上に研鑚(けんさん)を重ねた成果に他ならない

▼農林水産省は地域に根差した農産品ブランドを国が保護する地理的表示(GI)制度に前沢牛を登録した。特別の生産方法や産地の特性により高い品質と評価を獲得した産品の名称を知的財産として保護する制度で、2015年の制度開始以来本県初の登録となった

▼基準を満たす産品はGIマークを表示。不正があった場合は行政が取り締まり、訴訟などの負担がなくブランドを守ることが可能になる。ブランド価値にお墨付きを得た形で、地元は生産者の意欲向上や販路拡大に期待する

▼牛肉は但馬牛と神戸ビーフが15年に登録済みで、今回は特産松阪牛と米沢牛も新たに登録となった。前沢牛をはじめ名だたるブランド牛の登録は和牛の高い品質を改めて世界に示すことにもなるだろう。