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コラム 記者ワープロ

日日草

(3/22)

 エチオピアのごみ集積場でごみの山が崩壊し、子供を含む数十人が死亡したという報道があった。ごみを回収して生計を立てる人々ら300人以上が住み着いていたとされ、多くの“住民”が生き埋めになった。生きるため、食べるためとはいえ、あまりにも悲しい出来事だ

▼生活水準が高く、廃棄物処理システムが構築されている日本でこんな心配はないが、雪解けで目立つのが道端に散乱したごみだ。弁当の容器、ペットボトル、空き缶、ビニール袋…。走行中の車から投げ捨てたものだろうが、思わず目を覆いたくなる

▼新学期になると子供たちが道路沿いで清掃活動をしている姿を見掛けるようになる。お世話になっている地域のために、道徳心や公共心を養おうという奉仕活動だ。ほほ笑えましい光景だが、ごみを投げ捨てているのは心無い大人である

▼日本では2000年ころに3R(リデュース=発生抑制、リユース=再使用、リサイクル=再生利用)の考え方が導入された。本県でもごみ排出量の抑制やリサイクル率の向上のため「もったいない・いわて3R運動」が展開されているが、ごみの投げ捨ては運動以前の問題だ

▼「いだます」「せやみするな」「ふっつらがすな」―。筆者の亡母が口癖のように語っていた。参考までに「もったいない」「怠けるな」「散らかすな」の意味。昔の人はあらゆるモノを大切にしていた。いつからこんなことになったのか

▼ごみ箱は漢字で芥箱または塵箱と書く。全国には「護美箱」という当て字が使われるごみ箱も多い。「美を護(まも)る箱」を、ぜひ大人の心の中に備えてほしいものである。