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コラム 記者ワープロ

日日草

(4/1)

 別れと出会いの季節である。学びやを去り社会人となる人や、転勤で新しい勤務地に赴く人など周りに結構いることだろう

▼卒業式は通常厳かに催されるものだが、式典で流れる音楽は時代の流行と切り離せない。昔は「蛍の光」が定番だったが、昨今は平成のヒットソングの採用も多い

▼一昔前になるが、島唄がとてもはやった。取材先の卒業式や学園祭で披露される合唱、合奏も島唄がやたらに多かった。奄美群島に代表される島唄は海のイメージにぴったり。ただし、内陸の学校から見た場合、海や島は必ずしも身近とは言いにくい。それでも児童たちは学年ごとに島唄を披露してくれた

▼出来は素晴らしかったが、正直違和感も覚えた。足元を見れば内陸の情景が伝わる歌があるはずなのに、耳にすることがなかったからだ。子供が覚えた歌や踊りは自己形成に少なからず影響する。学校の先生も、地域文化の掘り起こしは大事と考えているようだ

▼小学校では来年春から「道徳」が正式教科となる。教科書を使用し、児童に成績をつける。教科書検定では出版各社が申請し、記述の修正を経て全て合格した。4年生の1教科書では消防団の「おじさん」の記述が「おじいさん」に修正されたという。検定意見で高齢者への感謝が求められたためらしいが、一方で平均年齢が40歳である消防団員の実態に即したものだろうか

▼道徳はご都合主義を嫌う考え方などを学ぶ教科だ。不自然な修正は説得力に欠ける。それ以前に、組織ぐるみで天下りを繰り返していたのは文部科学省だ。子供に道徳を説く前に襟を正しただろうか。