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コラム 記者ワープロ

日日草

(4/6)

 評価は時代で変わる。昔は朝早くから夜遅くまで働くことが善しとされ、そんな大人たちの働きぶりは「かがみ」であった。当たり前とされていた長時間労働は、今や古い考え方として切り捨てなくてはいけないようだ

▼岩手労働局が昨年実施した重点監督の結果、対象事業場の半数が違法な時間外労働を行っていた。4社に1社は月100時間を超える時間外労働を労働者にさせていた上、賃金不払い残業も2割で見られた。重点監督は法令違反が疑われる事業場に対し集中的に実施したため、違反割合が高かった

▼慢性的な人手不足などが要因で、事業主も頭の痛い問題だが、過重労働を是正しないままだと劣悪な企業のレッテルを貼られかねない。職場環境の改善は各事業場の緊急課題となっているはずだ

▼国の働き方改革は、あまり家庭を顧みなかったような従来型の労働者を否定する。中でも労働時間の短縮は改革の根幹を成し、絵に描いた餅にしないため、残業時間に罰則付きの上限規制を設ける見通しだ

▼ただ、勤務時間を短縮しても、仕事量が減るわけではない。結果として、仕事を家に持ち帰るケースが増えはしないか気掛かりだ。勤務内での処理が理想だが、現実には波高しと言わざるを得ない

▼北上市は先日「スマートワーク宣言」を行い、全庁的に時間外勤務短縮などに努めることにした。子育てや家族介護にも影響する改革だけに、中途半端は避けたい。その一方で、これまで仕事に注いだ時間の累積まで古い考え方によったものだと否定されたくはない。この波を乗り越えた先の世界は輝いていてほしい。