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コラム 記者ワープロ

日日草

(4/14)

 夜間に帰宅すると、玄関のドアポストに宅配便の不在届が入っていた。再配達をお願いしようと業者に電話をしたら、応対したのは音声機械だ。ちょっと指操作が遅れると「始めからやり直してください」とのメッセージを受けた

▼「どうして」と機械に腹を立てても無駄である。やり直しを繰り返し、何とか再配達を依頼した。この不在届を受け取るたびに嫌な気分になる。再配達受け付けの機械化はオペレーターの負担軽減になっているのだろうが、本当に便利なのか、不便なのか分からなくなる

▼最近はインターネット通販の拡大に伴い、宅配便の取扱量が急増している。業者間の競争は激しく、きめ細かい時間帯指定配達などのサービスが当たり前になった。同時に人手不足が深刻で、配達員の長時間労働も常態化していると聞く

▼この現状を打破するため、宅配便最大手のヤマト運輸ではドライバーの負担軽減に踏み切る。現行の宅配サービスを見直し、夜間の時間帯指定区分の幅を広げるほか、再配達の受け付け締め切り時間も繰り上げる見込みだ

▼人手不足は業界全体の問題のため、追随する業者が現れる可能性もある。便利さへの追求は底が知れない。いったん便利さに慣れてしまうと、不便に戻ることに我慢がならない人はいる。過剰なサービスを求めなくても、その加減は難しい

▼悪天候でも指定の時間帯通りに届けている配達員。ヤマト運輸では終業と始業の間に、最低10時間の休息時間も確保するという。働き方を見直す一方で、懸念されるのが客からのクレームだ。寛容な社会づくりをも試されている。