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コラム 記者ワープロ

日日草

(4/17)

 自らを8代将軍徳川吉宗の落とし子と称し、人々から金品をだまし取ったとして山伏の天一坊が1729(享保14)年4月21日に処刑されたとされる。後に大岡越前守忠相がうそを見破ったと脚色され、歌舞伎や講談の人気演目となった

▼一種の詐欺事件だが“名お裁き”のおかげで勧善懲悪の痛快感がある。ところが昨今の特殊詐欺事件は卑劣極まりないばかりか、犯人が捕まったとしても、だまし取られたお金の大半は戻らず、被害者は絶望感を抱き自己嫌悪に陥ってしまう

▼警察や行政、金融機関などは注意喚起に躍起だが被害は一向に減らない。本県での2016年の被害状況は認知件数が12年以降最多の110件、被害額は前年を8700万円余り下回ったものの約2億円となっている

▼被害者の6割は65歳以上の高齢者だが、最近は20~50代が架空請求詐欺に遭うケースが目立っている。本紙でも3、4月だけで5件の被害を報じている。ほとんどは未納料金を知らせるショートメールが届き、記載された電話番号に連絡したことで被害に遭っている

▼大抵、この種のショートメールは個人情報を聞き出すためのツールであり、読まずに速やかに削除するのが一番。電話をかけるなどすれば、それこそ相手の思うつぼだ。もちろんATM(現金自動預払機)で税金などが戻ることはない

▼スマートフォンもパソコンも今やわれわれの生活に欠かせない道具だが、特殊詐欺の犯罪者にとってもこの上なく都合の良い道具の一つなのだ。不審なメールや電話を受けたら自分一人で判断せず、まずは家族や警察に相談を。