ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年5月
« 4月  
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031 
コラム 記者ワープロ

日日草

(4/27)

 未曽有の災害に見舞われた東日本大震災に対し、事もあろうに「東北で良かった」との発言に耳を疑った。述べたのが復興を指揮する今村雅弘復興相なのだ。失言というより暴言の責任を取り、辞任した。当然である

▼安倍晋三首相は「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言で、首相としておわびしたい」と語り、事実上の更迭。今村氏は先の記者会見でも、東京電力福島第1原発事故に伴う自主避難者の対応で「自己責任」との認識を示し、厳しい非難、批判を浴びて謝罪、発言を撤回したばかりだ

▼なぜこんな言葉を平気で発せられるのかといえば、立ち位置を完全に間違えていたからだろう。軸足を被災地に置いている人なら、口にすることのない内容だ。原発事故による自主避難者に対し「本人の責任だ。裁判でも何でもやればいい」と語り、震災発生場所には「これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大(ばくだい)な、甚大な被害があった」とした

▼震災による死者・行方不明者は1万8000人を超え、いまだに日常を取り戻せていない人たちが大勢いる。今村氏自身も人を傷つけるつもりはなかったと思いたいが、想像力の欠如は否めない

▼安倍首相の任命責任も問われよう。それにしても、と思う。今村氏の前任の復興相は女性の下着に関わり「パンツ大臣」とやゆされた。元復興政務官は昨年の豪雨災害による岩泉町の視察で職員におんぶされて水たまりを渡った

▼どうも資質面で問題視される政治家が後を絶たない。後任の復興相は福島県出身。ぶれない立ち位置で任務遂行に努めてもらいたいものだ。