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コラム 記者ワープロ

日日草

(4/28)

 あすは国民の祝日「昭和の日」。激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いを致す日である

▼戦時中の市民の様子は、弊紙が昨年発刊した証言集「戦後70年―忘ルベカラズ―」をぜひご一読願いたい。「うんと苦しいところを通ってきた。死ぬまでにしゃべることはしゃべって、残すものは残していかなきゃならない」という戦争体験者の生の声を集めている

▼同書でも紹介しているが、北上市和賀町に「北上平和記念展示館」がある。若き農民兵士たちの7000通に及ぶ軍事郵便や関連資料を公開している。手紙は検閲を受けたと思われるが、行間には戦争の不条理さに悩み苦しむ感情がにじみ出ている

▼1945年、太平洋戦争終結。萬目(まんもく)荒涼たる国土と化し、哀鴻遍野(あいこうへんや)の人々があふれ返っていた。ところが11年後には「もはや『戦後』ではない」(経済白書)と宣言。外国から「東洋の奇跡」と称されるほど驚異的な復興を遂げた

▼国民生活も豊かになり、50年代後半にテレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」が、10年もたたないうちに3C(カラーテレビ、クーラー、自動車)と呼ばれた新・三種の神器が普及した。山の駅「昭和の学校」(花巻市下シ沢)では希望に満ちた昭和30年代を中心とした家電製品や雑貨・玩具など10万点が往時をしのばせている

▼もちろん、光あれば影もある。さまざまな疑獄事件や四大公害病問題などが起きた。昭和という時代は教訓とすべき材料に事欠かないが、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉もある。あすは賢者として一日を過ごしたい。