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コラム 記者ワープロ

日日草

(5/4)

 子供が成人し、食事は妻と二人きり。時々「いただきますは?」と叱られる。面倒なことに食べ始めると「おいしい?」と聞いてくる。お茶を催促すると「たまには自分で入れたら」とまた叱られる

▼筆者のような〝ダメ旦那〟は意外と多いのでは。ところが最近、テレビドラマ「孤独のグルメ」を知ってから、自然に手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」を言えるようになった

▼久住昌之原作の漫画をテレビ東京がドラマ化したもので、松重豊演じる井之頭五郎が飲食店で食事を楽しむ様子を描いている。食材がどうの、作り方がどうのといった能書きが一切なく「うんうん、実にいい」「この食べ方、ありだ」といった短い言葉をモノローグ調で語るだけ

▼ひたすら食べるシーンが続くが、食べることに楽しさを見いださなければ人生は損なのではと思わせる。ごく自然に「いただきます」「ごちそうさまでした」と言う姿も格好よく見える

▼「いただきます」という言葉は神様への供え物や、位の高い人から物を受け取る際に頭の上に掲げたことに由来するとか。食事を始める際には、命ある動物や植物をいただくことに感謝し、それら食材や料理に携わった人々に感謝するという意味がある

▼英語では「いただきます」の深い意味を含んだ単語はなく、一般的に「レッツ イート(さあ、食べよう)」で事足りるらしく、それこそ味もそっけもない。5月5日は子供の幸福を願い母親に感謝する日。いまさらとお思いの方も多いと思うが「いただきます」「ごちそうさま」は家族が笑顔になる素晴らしい日本語なのだ。