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コラム 記者ワープロ

日日草

(5/11)

 「海のミルク」とも呼ばれる栄養たっぷりのカキを求め、大型連休前の4月下旬、念願だった三陸かき小屋ツアーに出掛けた。ツアーといっても最少催行人員3人の自前の企画。筆者は運転手も兼ねて参加し、山田町の蒸しがき食べ放題を初めて体験した

▼実は東日本大震災が発生する数カ月前にも誘われたが、仕事で都合がつかず参加を断念していた。その時の悔しさを晴らすべく、前回参加の経験者と共に目的地に向かった

▼予約時間まで余裕があったため、少し手前の国道45号沿いにあるビューポイントで休憩。満開の桜の枝越しに春の陽光きらめく青い海原と水平線、入り江の島々をしばし眺めた

▼津波で被災し、現在地に移転したかき小屋。シーズン終了間際で旬は過ぎたと思っていたが「今が一番おいしい。大きいし」と小屋のおばちゃん。実際、宮古湾の「花見かき」を思わせる特大サイズもあり、殻付きがきの濃厚なうま味とプリッとした食感を堪能。県外からのリピーター客も珍しくないとの話にうなずいた

▼やはり震災前だが、カキの養殖作業を体験した内陸部の小学校に漁協組合が訪れて児童と交流した。「サケのちゃんちゃん焼き」など料理を作る中、揚げたそばから一つだけいただいたかきフライのおいしさは10年以上たった今も忘れられない

▼かき小屋シーズンは終わっても、秋までは海鮮の鉄板焼きが味わえるといい、再訪を約束した。次はJR釜石線のSL銀河や三陸鉄道の旅も組み合わせたい。たとえ豪華な観光列車でなくとも、旬の味覚や人との出会いなど旅の醍醐味(だいごみ)は十分に楽しめるはずだ。