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コラム 記者ワープロ

日日草

(5/14)

 県内でも間もなく夏山シーズンが幕を開ける。雪に閉ざされていた山間部を走る道路の通行もあちらこちらで再開され、5月下旬からは各地で山開きも予定されている。登山愛好者にとっては待ちに待った季節の到来だ

▼栗駒山、焼石岳、早池峰山と県南地方にも愛好者の心をくすぐる名山が数々ある。さらに足を延ばせば岩手山や秋田駒ケ岳、鳥海山、燧ケ岳(尾瀬)も。高山植物や野鳥のさえずり、視界に広がる山々の雄大な景色に目や耳を向けながら歩を進める気分は爽快だ

▼学生時代、仲間数人とパーティーを組んでよく登山に出掛けた。当時は今ほど装備が軽量化されておらず、コメなど宿泊日数分の食料や水、灯油に携帯コンロ、寝袋、テントなどを含めると背負う荷物は全員が30キロ前後で、休憩時は荷物を背負ったまま前かがみになって呼吸を整えた

▼それでも、なお頂上を目指したのは、てっぺんでしか味わえないご褒美を得るため。道のりが険しく厳しいほど、到達した時の達成感は何にも替え難いものがあったし、頂上から見る日の出や夕焼け、夜には遮るもののない満天の星が頭上に広がる。夜空を眺めながら、静まり返った中で仲間と交わす酒も格別で、高級品に劣らない味がしたものだ

▼当時に比べ装備は大きく進化。いずれも機能が向上しコンパクトになっている。ファッション性も高まり、誰もが気軽に楽しめるスポーツへとイメージも変化している

▼だが、山の天気は変わりやすく、登山道には崖と接する所もあり注意が欠かせない。装備や非常食など準備を万全にして臨むことが求められる。