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コラム 記者ワープロ

日日草

(5/15)

 キリシタンの繁栄と殉教の地となった一関市藤沢町の大籠地区。この地のカトリック大籠教会に先ごろ、カトリック信徒で組織する殉教地大籠を守る会のメンバーが訪れ、環境整備に汗を流し殉教者への祈りをささげた

▼江戸時代の初め、300人余りの信者が犠牲になった東北最大の殉教地である大籠を守り、先人の崇高な精神を後世に伝えようと、各地の信徒や地元関係者らで2009年10月に同会を結成した

▼以来、大籠の地を訪れては史跡の整備や奉仕活動に努め、交流会などを通じて親睦を深めている。ここ数年は、大型連休を利用した春の巡礼が恒例となり、今年も仙台市を中心に市内外から約50人が来訪した

▼参加者は教会前の花壇で雑草を抜いたり、花苗を植えたりしたほか、初夏を思わせる陽気の中、木漏れ日を浴びて気持ちよく散策しながら交流した。ちょうど、鮮やかな黄色をした八重桜が満開で、「初めてみた」と語る女性参加者は珍しそうに、カメラを向けていた

▼会の代表を務める佐野督郎さんは「いい季節に大籠を訪れることができた。今回は大阪など広範な参加者があり、この地でミサをあげることができてうれしい」と語り、参加者を迎える準備に当たった地元の人たちに感謝した

▼林の中に静かにたたずみ、玄関脇の聖母マリア像が来訪者を迎えてくれるカトリック大籠教会。ミサでは参加者の祈りに続き、オルガン伴奏に合わせた讃美歌が響いた。教会から聞こえる歌声は若葉に負けずすがすがしい。この日、大籠は参加者を歓迎するかのような、雲一つない青空が広がっていた。