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コラム 記者ワープロ

日日草

(5/29)

 かつては、田んぼや小川、池で普通に見ることができたメダカ。最も身近で愛らしく、みんなに親しまれてきた魚であったが、いつの頃からか見掛けることが少なくなった。気が付けば、生息数が激減し絶滅危惧種になっていた

▼環境庁(現環境省)がメダカを絶滅危惧Ⅱ類に指定したのは1999年のこと。生息数の減少は水田の整備や宅地造成などによるとされる。一方で、数少なくなった生息地ではメダカを守り、大切にしようとする活動が盛んだ

▼一関市川崎町の門崎地区はメダカがすむ田園地帯。水田の基盤整備事業が持ち上がった際、メダカと米作りの両立、共存できる手法を考え、メダカが泳ぐ田んぼで米を作るというユニークな取り組みを行っている

▼特徴はメダカが田んぼと池、川を自由に行き来できる水路を設けたこと。春から夏にかけては水路を開け、田んぼに入り込んだメダカが稲に卵を産む。ふ化したメダカと親メダカが一緒に泳ぐ姿は心を和ませてくれる。秋にはメダカを田んぼから池や川に戻し、米を収穫する

▼これらの活動は「メダカの学校プロジェクト」と銘打ち、住民参加のイベントとして定着している。この一環として先日、「メダカ田んぼのお田植え会」が開かれた。地元の親子はもちろん、活動に賛同する大学生や首都圏のツアー客も駆け付け、青空の下に歓声を響かせた

▼こうして育ち、収穫された米は、地区の農家で組織する農事組合法人門崎ファームが「門崎めだか米」のブランドで販売する。メダカ田んぼのお米を食べることがメダカの保護、環境保全にもつながっている。