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コラム 記者ワープロ

日日草

(6/8)

 子供たちの農作業体験が県内で盛んに行われている。幼稚園や小学校の子供たちが地元の農家の指導を受けながら地域内の畑や学習田などで種や苗を定植。豊作の秋を願って「大きくなあれ」と声を掛ける光景は何ともほほ笑ましい

▼青空の下、畑では長靴を履き、水田でははだしになって土や泥にまみれての作業。どこも大はしゃぎする子供たちの歓声が響き渡り、笑顔が広がる

▼幼少時代を振り返ると、学習の一環で農作業を体験する機会はほとんどなかったが、親戚や地域の圃場(ほじょう)で作業を手伝うなど農業に触れる機会は今日よりずっと多かった気がする。家庭では食べ物で遊んだり、食べ残したりすると親や祖父母から叱られ、農家の苦労があって食べられることに感謝する気持ちを学んだ

▼農業体験学習には栽培を通じて命をつなぐ自然の恵みに感謝する心、物を大切にする心を育むという豊かな人間性の形成だけでなく、作業を通して仕事など自らの進路を主体的に考える能力を養うといった効果も期待されるのだという

▼花巻市のある地域で先日、幼稚園児が住民と一緒にサツマイモの苗を植えた。子供たちと交流を深めようと自治会が毎年行っている。近くの福祉施設に入所するお年寄りたちも訪れて作業を見守り、園児たちに声を掛けていた

▼秋には大きく育ったサツマイモを一緒に収穫し、焼き芋にしてみんなで味わうという。「地域の子供たちと一緒に楽しむ機会が少なくなった」と自治会長。農業体験は子供たちの育成と同時に、地域のコミュニケーションや人間関係も育む取り組みになっている。