本番を間近に控え、選手それぞれが課題克服に取り組みレベルアップを図っている黒沢尻工
本番を間近に控え、選手それぞれが課題克服に取り組みレベルアップを図っている黒沢尻工
 第89回全国高校ラグビー大会では、本県代表の黒沢尻工を含め各都道府県予選を勝ち抜いた51代表校(北海道2、東京都2、大阪府3)が頂点を目指す。黒沢尻工は28日の1回戦で、16年前の初戦と同じ和歌山県勢の和歌山工と対戦する。キックオフは午前11時15分。チーム戦力を紹介する。

 黒沢尻工はFW8人の平均体重が93キロを超え、伝統の強いFW戦から試合の流れをつかむ「赤べこ軍団」が復活。重量FWの突破力から安定したセットプレー、ディフェンス力の高いバックスを武器に全国に挑む。

 HO赤松克哉主将(3年)と左PR高橋拓也(同)、右PR藤原崇慎(同)の重量フロントローは、最前線から相手にプレッシャーを与え、右LO岩舘俊宗(同)はラインアウトとモールからのセットプレーで起点となる。10月の盛岡工との県予選決勝では、前半開始5分で敵陣ゴール前の連続ラックからトライを決めると、8-10で逆転されて迎えた22分、22メートルラインのラインアウトからドライビングモールで相手を押し崩して再逆転、FWの強さと成功率の高いセットプレーを印象付けた。

 県予選でチーム最多の5トライを決めたナンバー8堀田京介(同)は、積極的なサイドアタックで相手ディフェンスを突破する。

 バックスは、鋭いタックルが持ち味の右CTB橋本豊季(同)を中心に、アタックセンスが光る左CTB堀田隼平(1年)らが攻守に貢献しチームをもり立てる。50メートル6秒台の左WTB佐々木裕次郎(同)は、快足を飛ばし敵陣に縦攻撃で切り込む。

 10月の県予選後、チームは花園出場を決めている北海道、東北の6チームと練習試合を行い、新たな課題克服に取り組んだ。FWは接点へ向かうスピードと体力、力強さ、バックスはキックへの対応を強化し、次のステージに向けてさらなる進化を遂げた。

 初戦の和歌山工はバックスを中心とした展開力が武器のチーム。赤松主将は「相手がどこでも自分たちのラグビーをするだけ」と闘志を燃やし、高橋智也監督は「普段通りの黒工ラグビーから、FW優位の試合をつくりたい」と3回戦進出を目標に、まずは初戦突破を狙う。(終わり、この企画は山本直樹が担当しました)

◇黒沢尻工の県大会での成績
 ▽準々決勝
黒沢尻工 88(57-031-10)10 釜石商工
 ▽準決勝
黒沢尻工 38(24-314-7)10 黒沢尻北
 ▽決勝
黒沢尻工 38(24-1014-0)10 盛岡工