闘志見失い重圧に苦しむ

目標の日本一をあと一歩のところで逃し、花巻東の佐々木洋監督や選手は落ち込んでいた。しかし、傷心のナインを待っていたのは、岩手のファンの温かい声援だった。
「負けて本当に残念で仕方がなかった。せっかくのチャンスを逃し、日本一にはもうなれないと思ってしまった。でも、大阪からの帰りに仙台空港で準優勝を祝う横断幕があって驚いた。報告会にも大勢の市民の皆さんが来てくれて、たかが野球なのにこんなに応援してくれるんだと感動した。もう一度日本一を目指そうと勇気をもらった」
しかし、センバツを終えた後の選手には、達成感が生まれた。練習にもいまひとつ身が入らない。
「モチベーションが下がるのは分かっていた。(昨年)秋を終えた段階で川村(悠真主将・3年)に『センバツに選ばれてもメーンは夏。春を終えた後に切り替えてやってくれ』と伝えていたが、案の定テンションが下がった。こちらの言葉が全く響かなかった」
チーム状態が上がらないままで春の県大会を制したが、東北大会では初戦で八戸西(青森第3代表)によもやの敗戦を喫する。だが、この苦杯がナインを奮い立たせた。
「ショックを与える意味で春の県大会で負けないかなとひそかに思っていたが、優勝してしまった。やばいと思っていた時に東北大会で負けた。第3代表で言い訳できない相手。ここで再び闘志に火が付いた。結果的にあそこで負けて良かった」
再び日本一という目標に向けチームは一丸となり、緊張感を高めて夏の岩手大会を迎えた。初戦となった2回戦の久慈戦でいきなりエース菊池雄星投手(3年)が先発する。
「久慈は強く、正直怖かった。きっちり勝って次に行くためにも雄星を使った。慎重だった」
この一戦をコールド勝ちしてチームは波に乗る。決勝では盛岡一を2-1で下し、春夏連続の甲子園出場を決めた。
「盛岡一には昨秋の県大会でコールド勝ちしていたので、負けられないと硬くなったが、何とか勝てた。決勝後に川村が涙を流したように、みんなプレッシャーを感じていた」
重圧を乗り越え、春に果たせなかった日本一への挑戦権を獲得した。

苦難の末に春夏連続の甲子園出場を決め、ナインに胴上げされる佐々木監督=7月24日、盛岡市・県営球場
「負けて本当に残念で仕方がなかった。せっかくのチャンスを逃し、日本一にはもうなれないと思ってしまった。でも、大阪からの帰りに仙台空港で準優勝を祝う横断幕があって驚いた。報告会にも大勢の市民の皆さんが来てくれて、たかが野球なのにこんなに応援してくれるんだと感動した。もう一度日本一を目指そうと勇気をもらった」
しかし、センバツを終えた後の選手には、達成感が生まれた。練習にもいまひとつ身が入らない。
「モチベーションが下がるのは分かっていた。(昨年)秋を終えた段階で川村(悠真主将・3年)に『センバツに選ばれてもメーンは夏。春を終えた後に切り替えてやってくれ』と伝えていたが、案の定テンションが下がった。こちらの言葉が全く響かなかった」
チーム状態が上がらないままで春の県大会を制したが、東北大会では初戦で八戸西(青森第3代表)によもやの敗戦を喫する。だが、この苦杯がナインを奮い立たせた。
「ショックを与える意味で春の県大会で負けないかなとひそかに思っていたが、優勝してしまった。やばいと思っていた時に東北大会で負けた。第3代表で言い訳できない相手。ここで再び闘志に火が付いた。結果的にあそこで負けて良かった」
再び日本一という目標に向けチームは一丸となり、緊張感を高めて夏の岩手大会を迎えた。初戦となった2回戦の久慈戦でいきなりエース菊池雄星投手(3年)が先発する。
「久慈は強く、正直怖かった。きっちり勝って次に行くためにも雄星を使った。慎重だった」
この一戦をコールド勝ちしてチームは波に乗る。決勝では盛岡一を2-1で下し、春夏連続の甲子園出場を決めた。
「盛岡一には昨秋の県大会でコールド勝ちしていたので、負けられないと硬くなったが、何とか勝てた。決勝後に川村が涙を流したように、みんなプレッシャーを感じていた」
重圧を乗り越え、春に果たせなかった日本一への挑戦権を獲得した。