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コラム 記者ワープロ

5年越し双方笑顔 震災時に活動、岡山の警察部隊

(10/5)
5年越しの再会を果たした右から畠山心花さん、高橋真優さん、畠山彩音さん、高橋一真君と、岡山県警の楠本徹也警部補

5年越しの再会を果たした右から畠山心花さん、高橋真優さん、畠山彩音さん、高橋一真君と、岡山県警の楠本徹也警部補

沿道でエール 子供4人と再会

 【花巻】花巻市円万寺の畠山彩音さん(湯口中2年)、心花さん(湯口小6年)の姉妹と、高橋一真君(湯口中2年)、真優さん(湯口小6年)のきょうだいが、東日本大震災発生後に交流のあった県外の警察部隊と5年越しの再会を果たした。当時、市内の宿舎と沿岸被災地を往復していた部隊を毎日沿道で出迎え、見送っていたことが縁。久しぶりの顔合わせに、双方から笑顔があふれた。

 4人が再会したのは、天皇、皇后両陛下の行幸啓に伴う警備で本県を訪れた中国管区機動隊の岡山部隊。2日夜に部隊が宿泊する市内の温泉施設を家族と訪れ、震災発生から間もない2011年5月24日から6月3日まで本県で活動していた岡山県警の楠本徹也警部補(45)ら8人を含む10人と懇談した。

 4人と面識のある隊員は、それぞれ「みんな大きくなった」「5年の月日はすごい」と感激。部隊のアイドルのような存在だった子供たちの成長に目を細めた。移動距離が長い上、活動も厳しかったことから「みんな精神的に参っていた。本当に感謝している」と振り返る声もあった。

 4人は当時、部隊の具体的な活動内容は知らずに毎日エールを送っていたという。当時、主に陸前高田市で行方不明者の捜索に当たり、津波で犠牲になった遺体の収容にも携わっていたことを聞いた真優さんは「改めて聞いて驚いた。応援して良かった」と話した。

 懇談には当時の写真を切り貼りした色紙と再会の喜びを記した色紙も持参し、4人が楠本警部補らに手渡した。心花さんは「懐かしさを感じながら作った。今も変わらずにみんなかっこいい」と目を輝かせた。

 彩音さんは「いろいろな場所で困っている人たちを助けている。大変だと思うけど、みんな頑張っていてすごい。見習いたい」と改めて感銘を受けた様子。一真君も「頑張っている姿に憧れる。自分も将来は人の役に立ちたいという思いが強くなった」と力を込めた。

 楠本警部補は「5年越しの再会は本当にうれしい。他愛のない世間話や会話の中で月日の経過を感じた」と復興が進む岩手と4人の成長を重ねた。その上で「岩手と岡山は距離があるが、今後も手紙を交わすなどして交流を続けたい」と話し、これからも4人を見守る考えを示した。

 4人は当時、岡山部隊をはじめ、沿岸被災地と市内の宿舎を往復する県外の警察部隊を沿道から応援。「岩手県を助けてくれてありがとう」などと書いたプラカードを掲げ、毎朝夕に出迎えと見送りを繰り返していた。