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コラム 記者ワープロ

油彩や立体、表現法多彩に 萬鉄五郎記念美術館

(10/22)
多彩な表現方法を追求した杉村の平面や立体などの作品を紹介している展覧会

多彩な表現方法を追求した杉村の平面や立体などの作品を紹介している展覧会

「杉村英一展」―来月27日まで
 花巻市東和町土沢の萬鉄五郎記念美術館(中村光紀館長)で、「杉村英一展」が開かれている。平面や立体などに多彩な表現法を探った杉村英一(1926~2004年)による絵画やオブジェ、ドローイングなどが紹介されている。

 杉村は宮古市出身。岩手師範学校を卒業後、美術と技術家庭の教師として県内の中学校で教壇に立ちながら団体展の入選を目指して創作活動を開始。盛岡の前衛美術グループ「集団N39」の一員として岩手の美術シーンをリード。油彩画、立体、ドローイングなどの作品を制作した。同展は、杉村の半世紀にわたる造形性を検証するのが狙い。

 同展では杉村の作品200点余りを展示。トタン板にハンダで凹凸が付けられた平面作品や、ステンレスの局面を利用し内側に描かれた絵柄が浮き出る作品など絵画の概念を壊すために試みた作品をはじめ、鉛筆で描かれた精緻なドローイング、黒一色で塗られた立体の「箱」シリーズなどを紹介。岩泉町に赴任した際に経験した深い闇から影響を受けて描いた神秘的な濃青色の平面作品の「風地」シリーズなどが来館者の関心を集めている。

 同館学芸員は「杉村は、絵画を否定していた時代に、描かないことで表現することに試行錯誤していた。県内はもとより国内でも質の高い作家で、取り上げられる機会が少なかった」と来館を呼び掛けている。

 同展は11月27日まで。入館料は一般500円、高校・大学生300円、小・中学生200円。開館時間は午前8時30分~午後5時(入館は4時30分まで)。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)。

 問い合わせは、同館=0198(42)4402=へ。