ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2016年12月
« 11月  
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
コラム 記者ワープロ

「大迫研究」成果紹介 家庭血圧測定事業30周年記念フェス

(10/30)
大迫家庭血圧測定事業30周年記念フェスティバルのパネルディスカッションで意見を交わすパネリスト

大迫家庭血圧測定事業30周年記念フェスティバルのパネルディスカッションで意見を交わすパネリスト

健康長寿へ意識新た

 NPO法人日本高血圧協会が主催する市民公開講座「大迫家庭血圧測定事業30周年記念フェスティバル」は29日、花巻市若葉町の市文化会館で開かれた。同市大迫町で住民が血圧を毎日測定してきた事業の軌跡と、「大迫研究」として世界の高血圧研究・診療に影響を与えてきた成果が紹介され、参加者が健康長寿を目指す意識を高めた。

 市民ら約600人が参加。講演では、帝京大医学部の大久保孝義主任教授、東北大大学院薬学研究科の今井潤教授、滋賀医科大の上島弘嗣名誉教授が同事業の軌跡や展望、血圧を管理する重要性などについて語った。

 パネルディスカッションでは、パネリストとして中部保健所の柳原博樹所長、同市医師会員で高血圧治療に当たっている循環器科・内科大平医院の大平和輝院長、県立中央病院大迫地域診療センターの星晴久センター長、家庭で血圧測定に長年取り組んできた大迫町民を代表して丸田善明さんが意見を交わした。

 柳原所長は、県内の若い世代における脳卒中の多さや血圧との関係性を指摘した上で、「血圧を管理する知識の普及が必要。家庭血圧の普及と活用は、今まで以上に大事になる」と強調した。

 大平院長は市医師会とかかりつけ医の立場から、同市の健康診断個人票の特徴を紹介し、家庭で血圧を測定する際の注意点を説明した。

 星センター長は着任した15年前を「どこの家庭にでも血圧計があるまちは、大迫が初めてだった。そのせいか、腎不全の患者が意外と少なかった」と振り返り、「血圧を良好に管理できる人は腎機能の悪化を防げると感じている」と話した。

 丸田さんは、大迫研究の成果によって健康的に日常を送れているとして感謝を述べた一方、地域に暮らす患者として「大迫は家庭医に恵まれていない。へき地医療の将来像はできるだけ早く実現してほしい」と訴えた。