ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2016年12月
« 11月  
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
コラム 記者ワープロ

教育観、多角的に 花巻北高でハイブリッドWS 国や職種越え討論

(11/24)
オンラインシステムも活用し、教育に関する多様な意見を集約したハイブリッド・ワークショップ

オンラインシステムも活用し、教育に関する多様な意見を集約したハイブリッド・ワークショップ

 子供たちが主体的に学ぶ教育を目指し、県立花巻北高校(下町壽男校長)は22日、花巻市本館の同校で「ハイブリッド・ワークショップ(WS)」を開いた。グループディスカッションとオンライン会議システムを組み合わせた方式が特徴で、国や職種の垣根を越え、参加者が多様な視点から教育観を語り合った。

 県内外の教員をはじめ青年会議所の関係者や映画監督、キャリアカウンセラー、同校生徒ら「教育に対して思いを持つ人」たち約50人が参加したほか、米国やシンガポール、韓国、県外の日本人教育者ら10人余りをオンラインシステムでつなぎ意見を交わした。

 初めに話題提供として、青森県で英会話教室を主宰する才神敦子さんが娘を育てた経験を紹介した。自発的な人物への成長を押し付けたことが、自己主張や友達づくりに対する苦手意識を生んだと回想。親が改心し、「ありのままを完璧と受け入れる『あり完』の考え方」を実践したことで、娘の行動力や自己表現力が開花したと語った。

 同校2年で遠野市在住の松田開地君は「魅力ある遠野の教育へ」と題し、「地域の良さを見つけるには自らが体験し、学ぶことが必要」と主張。生徒だけでなく、教師も民泊やフィールドワークを通じて地域理解を深めることにより、双方向で積極的な総合的学習を実現できると提言した。

 WSではこれらの発表を踏まえ、4人ずつのグループで「子供のアクティブさを引き出すにはどうすべきか」といった問題を考察。

 「子供のチャレンジを後押ししたいが、そもそもやりたいことがない子もいる。どうアプローチするかが重要だ」「子供にビビッとくる体験をさせる素材を提供することが大人に求められる」などの意見が出されたほか、オンラインの参加者からは「ニュージーランドの親は基本的に『あり完』。コントロールするのではなく、良さを伸ばしていくのが教員の役割」という声も寄せられた。

 下町校長は「変化する社会に子供たちを送り出すわれわれにできることは何か、今後どう変わらなければならないか。未来を切り開く子供たちをつくるための親、社会、世界の在り方について意見を出し合い、考えていきたい」と話していた。