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コラム 記者ワープロ

伝説や先人、一冊に 大迫たんぽぽの会

(12/2)
図書ボランティアたんぽぽの会が発刊した「おおはさまの伝説・先人たち」を手にする(右から)髙橋会長、吉田副会長

図書ボランティアたんぽぽの会が発刊した「おおはさまの伝説・先人たち」を手にする(右から)髙橋会長、吉田副会長

自作紙芝居から12話

 【花巻】花巻市大迫町の図書ボランティアたんぽぽの会(髙橋則子会長)は、地元の伝説や先人を紹介する冊子「おおはさまの伝説・先人たち」を発刊した。伝説を基に長年にわたって制作・上演してきた紙芝居の中から選んだ話を収め、地域の歴史と魅力を伝えている。

 同会は2005年の発足以来、読書推進を図るため▽読み聞かせ▽紙芝居制作▽資料整備-の3グループに分かれて活動している。特に、伝説や昔話を大型紙芝居で分かりやすく語り伝えることに力を入れており、学校や福祉施設、各種イベントなどで上演している。

 冊子は、大型紙芝居に感銘を受けた同町出身の飲食店創業者・大信田和一さんの支援を受け、会の発足10周年を記念する意味も込めて発刊した。

 収録したのは、早池峰山にまつわる4話と、亀ケ森・内川目・外川目・大迫の地域別に2話ずつの計12話で、紙芝居の本文と絵を掲載している。霊峰として古来から信仰を集めてきただけあって数多く伝説が残る早池峰山については、開山の経緯、女神が鎮座するとされる由来、白髭水と呼ばれる洪水、高山植物オサバグサの話を採用した。

 髙橋会長は「伝説には心に訴えるものがある。紙芝居作りを通じて地域の知らなかった部分や素晴らしさを発見した」と振り返る。大型紙芝居作りでは、原画を拡大コピーして大判の紙に写し描き、ポスターカラーを塗っていくという。吉田幹子副会長は「紙芝居作りは、色の調合が難しい。原画の色合いと同じにしたり、ちょっと変えたりしている。きれいにできるとうれしい」と語る。

 先人については、江戸時代の大富豪で多くの逸話を残した家系の大信田源右衛門、同時代の力士・錦木塚五郎、アイヌ絵で知られる平澤屏山、一揆の首謀者として処刑された覚十郎と喜太郎、ダルトン・プランの実践で反響を呼んだ教育者の菅原隆太郎を取り上げた。

 巻頭は、町内在住のアマチュアカメラマン黒沼幸男さんと佐々木秀勝さんが撮影した名所・名物のカラー写真で飾った。

 A5版、74ページ。1冊800円。初版300部。大迫町内の商店「いせかん」「村喜本店」や定期神楽公演「神楽の日」などで販売している。