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コラム 記者ワープロ

「いじめに関心持って」 花巻で人権講演会 自死遺族が切実な訴え

(12/5)
いじめに対する大人の対応をテーマに講演する小森さん

いじめに対する大人の対応をテーマに講演する小森さん

 花巻市と花巻地域人権啓発活動ネットワーク協議会が主催する人権講演会は4日、同市大通りのなはんプラザで開かれた。一人娘をいじめによる自殺で亡くした小森美登里さんが、大人がいじめの問題に関心を持ち、勉強することで守れる命があることを訴えた。

 横浜市在住の小森さんは、いじめ問題の解決を目指して自死遺族らが設立したNPO法人ジェントルハートプロジェクト理事。「いじめってなんですか?―いじめに対する大人の認識を考える」と題した講演では、子供たちに実施したアンケートの結果などを示しながら、大人の取るべき対応について持論を展開した。

 「わが子を守れなかった母親が、たくさんの反省点を見つけた。この失敗を生かしてほしい」と切り出し、「いじめとは心と体への暴力だ。著しい人権侵害は正しく物事を考える力を奪う。孤立感を深めると生きる気力も失う」と強調。子供たちは誰もがいじめに対して緊張感を持っているとした上で、「自分が標的にならないために不本意ないじめをしている子もいる。傍観者も被害者も加害者も、幸せな人は一人もいない」と指摘した。

 いじめに加担する人数が多いほど被害者の心の傷は深くなるが、一方で加害者一人ひとりの罪悪感は薄れるとも。「いじめられてどれほど苦しんでいるかを、大人が寄り添って理解することが求められる」「現在見えているいじめだけに注意、指導してしまうが、いじめをする側にも背景があることを想像することも重要だ」と主張した。

 講演に先立ち、第36回全国中学生人権作文コンテスト県大会の花巻・北上・遠野・西和賀地区表彰式が行われた。今年度は4地区の15校から1568点の応募があった。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽優秀賞=山崎健笑(花巻3年)藤根奈実子(湯本3年)菊池優花(東和1年)佐藤優利(上野2年)藤原千風優(北上3年)後藤樹(東陵2年)新田優愛、琴畑歩美(ともに遠野3年)大野優愛(同2年)真藤子妃菜(湯田3年)

 ▽奨励賞=中村萌々(花巻1年)佐藤こころ(南城1年)髙橋里奈(湯本3年)田村祐葵(宮野目2年)寺下みかる(上野3年)髙橋いろは(和賀東1年)和泉亜弥(沢内3年)