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コラム 記者ワープロ

平和訴えた光の詩人 写真家内村皓一を顕彰

(12/11)
平和を願った内村皓一の作品を紹介している展覧会

平和を願った内村皓一の作品を紹介している展覧会

萬鉄五郎美術館

 【花巻】花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館(中村光紀館長)で、「光の詩人 内村皓一展~白と黒の深淵~」が開かれている。写真家内村皓一(1914~93年)が戦時中の中国で平和を願いながら撮影した人々の姿や風景などのモノクロ作品が紹介されている。2017年2月19日まで。

 内村は盛岡市生まれ。1940年に関東軍に徴用され、中国・奉天に渡る。戦争により厳しい生活を送りながらも生き抜く市民の姿、戦争にもかかわらず美しい奉天の風景などを2年余りにわたって撮影。帰国後は、花巻市内で印刷業を営みながら数多くの国際サロン展に出品。入選作は200点余りに上る。初の大規模な回顧展で、内村写真の全貌をたどるとともに、郷土の美術家を顕彰するのが狙い。

 館内には奉天時代の作品をはじめ、戦後に発表した作品などモノクロ作品120点余りを展示。内村の手記も添えられ、「瞑想(めいそう)」と題した作品は暗い祖国の運命を負わされた中国人男性の表情に哀愁と希望を捉えた。風景の一部を切り取った作品からは詩情が伝わり、芸者などのモチーフを通じて美しい女性像を活写している。

 皓一の娘婿の内村義夫さん(71)=同市下幅=は「これだけの規模の展示は初めてで、今までは公開されることがあまりなかった。戦地から大切に持ち帰った作品ばかり。戦争現場で撮影したモノクロ作品からは、平和を訴える父の気持ちが伝わる」と話している。

 同展は2016年度市共同企画展「ぐるっと花巻再発見!~イーハトーブの先人たち~」の一環。入館料は一般400円、高校生・学生250円、小・中学生150円。開館時間は午前8時30分から午後5時(入館は4時30分)まで。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)。

 問い合わせは、同館=0198(42)4402=へ。