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コラム 記者ワープロ

「好き」が未来をひらく 毛利さん講演

(12/17)
講演会で生徒に「好きなことは何か」を質問する毛利さん

講演会で生徒に「好きなことは何か」を質問する毛利さん

賢治愛交え高校生に人生訓

 【花巻】花巻市の宮沢賢治記念会(宮澤啓祐理事長)が主催する「賢治祭・毛利衛氏講演会」は16日、同市若葉町の市文化会館で開かれた。宇宙飛行士で日本科学未来館館長の毛利さんが「宮沢賢治とともに見た宇宙」と題して講演し、高校生に社会で生きていくヒントを伝えた。

 宮沢賢治生誕120年を記念する「賢治祭」の締めくくりイベントで、市内の高校生約1000人が聴講。宮澤理事長は「進路を決めるのに高校は大事な時期。賢治は『銀河鉄道の夜』で、本当の幸せは何かと問い掛けた。皆さんも幸せをつかんで生きていくことを願う」とあいさつした。

 賢治作品を持って宇宙に飛び立った毛利さんは、宇宙飛行士を志す経緯やスペースシャトルで行った実験、無重力の生活、宇宙から見た地球の様子を説明したほか、「どんな考え方を持って生きるか」といった問いについて賢治の言葉を引き合いに持論を展開した。

 質疑応答では、将来の夢を見つけられないという生徒に「何が好きかを考えればいい。好きなものを持っている人は大丈夫」とアドバイス。「英語が好き」という答えに対しては「良い材料を集めるにも物を販売するにしても成功するためには英語が必要。英語を利用した仕事に就きたいという思いで今は十分。好きなことを大事にしてほしい」と語った。

 「宇宙人はいると思うか」という質問に対しては、「見ていないので分からないが、われわれも宇宙に住む生き物なので宇宙人。宇宙から見た地球は浮かんでいて、月も太陽も浮かんでいた。その地球に人間も他の生物も住んでいると考えると、科学的ではないが、そういう丸い星は宇宙の至る所にあるのではないかと感じた」と答えた。

 花巻南高1年の渡辺萌雅さんは「話を聞き、これからの自分自身について考えてみようと感じた。毛利さんの宮沢賢治への熱い思いに感動し、作品を読み返したいとも思った」とお礼を述べた。