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コラム 記者ワープロ

早池峰神楽 舞い納め 充実の年締めくくる

(12/19)
早池峰岳神楽の舞い納めで演じられた五穀の舞

早池峰岳神楽の舞い納めで演じられた五穀の舞

 「早池峰神楽」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている花巻市大迫町の岳神楽と大償神楽の舞い納めが17、18日に、それぞれ市内で行われた。いずれも県内外から多数訪れたファンを魅了して2016年の活動を締めくくった。

 17日夜に同町内川目の早池峰神社参集殿で行われた早池峰岳神楽の舞い納めには、100人以上が来場。岳神楽保存会(小国朋身会長)が「鶏舞」を皮切りに「岩戸開きの舞」や「五穀の舞」など10演目を3時間以上にわたって披露し、足を強く踏み鳴らす勇壮な舞を繰り広げた。

翁舞などが演じられた早池峰大償神楽の舞い納め

翁舞などが演じられた早池峰大償神楽の舞い納め

 30年来のファンという千葉県船橋市の吉岡菊子さんは「久しぶりに天女の舞を見れて良かった。同年代の人たちが頑張っているだけでなく、若手が育っているのも感じられうれしい」と満足げ。小国会長は「舞い納めは若者が1年間の勉強、練習を出す場でもある。大きな行事もあった1年だったが、無事に過ごすことができた」と語った。

 18日には同町内川目の「神楽の館」で早池峰大償神楽の舞い納めが行われた。約200人が会場を訪れ、大償神楽保存会(阿部輝雄会長)による「翁舞」や「汐汲(しおく)み」などのほか、かみ合わないやりとりが笑いを誘う狂言「舅(しゅうと)見参」を堪能した。

 同日の「山神舞」がデビューとなった米澤直斗さん(20)は「神楽衆になって1年目で、まだまだ反省すべき点が多い。これからもできることをやっていく」と意欲。阿部会長は「今年は今までにない経験をさせていただいた。経験を基に、また来年から伝承活動を頑張っていきたい」と話していた。

 早池峰神楽は1976年に国指定重要無形民俗文化財、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された。今年は国指定40周年を記念し、9月に「全国神楽大会ハヤチネ2016」が同町の愛宕山公園特設会場で開かれたほか、東日本大震災の復興状況視察や岩手国体総合開会式出席などで来県した天皇、皇后両陛下による神楽鑑賞もあった。