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コラム 記者ワープロ

宮沢清六さんから菅原隆太郎元町長に宛てた手紙発見

(12/31)

複製公開―「早池峰と賢治」の展示館
日活映画「風の又三郎」 大迫ロケを立証

映画「風の又三郎」の大迫ロケに関する手紙を手にする浅沼館長

映画「風の又三郎」の大迫ロケに関する手紙を手にする浅沼館長

 花巻市大迫町の「早池峰と賢治」の展示館で、宮沢賢治の弟の清六さんが、教育者でもあった菅原隆太郎元大迫町長に宛てた手紙が見つかった。1940(昭和15)年に封切りされた日活映画「風の又三郎」に関するもので、早池峰賢治の会会長でもある浅沼利一郎館長は「原作の舞台とされる大迫で、映画が撮影されていたことを改めて証明するもの」と話している。

 手紙は日活映画の撮影隊が大迫を訪れた際、菅原町長のもてなしを受けたことに島耕二監督らが感謝しているという内容。エキストラや子供たちのために菅原町長が用立てたとされる草履30足の代金として、5円が支払われたことも伝えているほか、花巻市で撮影した出演者のスナップ写真も同封されていた。

 同館によると、賢治作品で初めて映像化された同映画は40年8月8日から23日まで本県でロケが行われ、17日には菅原町長の計らいもあって大迫町内川目地内でタバコ畑を撮影したという。

 賢治は菅原町長が大迫小学校長時代に実践した個人の興味や能力に応じた個別学習を進める「ダルトン・プラン教育」の影響を受けていたため、清六さんと菅原町長にも親交があり、映画の製作スタッフが清六さんを介して感謝を伝えたとみられる。

 大迫はかつて「風の又三郎」に出てくる葉タバコ「南部葉」が盛んに栽培され、モリブデン鉱石の採掘跡も見つかったことから原作の舞台と考えられているものの、「映画まで撮影されていたとはあまり知られていないのでは」と浅沼館長。「映像に映っている箇所が大迫のどこだという話は伝えられているが、監督をはじめとする日活のロケが実際に来たという裏付けはなかった。地域の皆さんに改めて知ってもらう機会になればうれしい」と思いを語る。

 同館では、手紙の複製を常設展示として紹介している。